【4病院再編】名取市で初の説明会 知事「説明会は必要に応じて」〈宮城〉

宮城県が進める4病院の再編をめぐり、新たな病院ができる予定の名取市で、4月21日、初めてとなる住民説明会が開かれました。村井知事は、今後も必要に応じて説明会を行いたいとしています。

説明会には、およそ100人が参加しました。県の4病院再編構想では、名取市の県立がんセンターと、太白区の仙台赤十字病院を統合して、名取市内に新たな病院が開設される予定です。

21日は、県の担当者が新たな病院ができることで、救急医療や周産期医療の体制強化につながるなどと説明しました。

参加住民
「名取市に総合病院が来るなんて話は夢のような話で、そんな思いでおりました。説明を丁寧にしてくださいまして、大変待ち遠しくうれしい気持ち」

一方で、病院再編により、名取市から移転する県立精神医療センターについて、21日の説明会ではほとんど言及がありませんでした。

参加住民
「精神医療センターに通院している人や、そのご家族の声をたくさん聞いているものですから、しっかり受け皿として支えていただける体制をとって優先してほしいという思いです」

このことについて、村井知事は、22日の定例会見で東北労災病院と県立精神医療センターは基本合意に至っていないため、説明しなかったと釈明。今後の説明会の開催の判断については次のように述べました。

宮城県 村井知事
Q.住民説明会について
「同じような内容で、この先大きな進展がない中で繰り返しやるというようなことはあまり考えてはいない。皆さんがもっとやってくれということであれば、やることはやぶさかではありませんけれど、必要に応じていう言い方になろうかと」

4病院再編を巡る住民説明会は、21日の開催で関係するすべての地域で開催されたことになります。

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