「逮捕した犯人があなたから口座を買ったと言っている」70代の女性が1,200万円詐取される=静岡県警

静岡県沼津市に住む70代の女性が約1,200万円をだまし取られる詐欺事件が起きました。警察官などをかたる男から「詐欺で逮捕した犯人があなたから口座を買ったと言っている」と連絡が入ったのがきっかけでした。

被害にあったのは、静岡県沼津市に住む70代の女性です。警察によりますと、2024年3月初旬、女性宅の電話に、警察官や検察官をかたる男から「詐欺で逮捕した犯人があなたから口座を買ったと言っている」「あなたの無実を証明するために協力してください」などと電話がありました。

その後、女性は「インターネットバンクの申請をして、その口座に入金してください」「インターネットバンクの申請はこちらでやります」などと指示をされ、男にインターネットバンクの申請を依頼。新たに申請した口座に、預金を集めたところ、3月29日から4月12日までの間に4回にわたって、合計1,200万円が複数の他人名義の口座に移し替えられたということです。

女性が使用する金融機関から「お客様が詐欺の被害にあっているのではないか」と警察に通報があり、発覚しました。

警察は「警察官や検察官がインターネットバンキングを申し込むよう依頼することはない」「インターネットバンキングを申し込んでは詐欺」と呼びかけています。

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