クロップ采配は「巧みだった」 リバプール、遠藤ら中盤トリオを元英代表MF評価「不可欠」

遠藤航らリバプールの新中盤を英識者が称賛【写真:Getty Images】

遠藤、フラーフェンベルフ、エリオットの中盤3人が勝利に貢献

日本代表MF遠藤航が所属するイングランド1部リバプールは、現地時間4月21日にプレミアリーグ第34節でフルハムを3-1で下し、リーグ戦3試合ぶりの勝利を飾った。英公共放送「BBC」で解説を務める元イングランド代表MFダニー・マーフィー氏は、顔ぶれを大きく変えたリバプールの中盤の働きが勝利の鍵になっていたと絶賛していた。

リバプールは第32節でマンチェスター・ユナイテッドと2-2で引き分け、前節はホームでクリスタル・パレスに0-1と敗戦。UEFAヨーロッパリーグ(EL)では準々決勝でイタリア1部アタランタに2戦合計スコア1-3で敗れるなど4月に入って調子を落としていた。

そうしたなかで迎えたフルハムとの一戦ではアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターやエジプト代表FWモハメド・サラーをベンチスタートとするなど一部の主力に休養を与えながら試合に臨んだ。前半32分にイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのフリーキック(FK)で先制したあとに一度は追い付かれたが、後半にオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフとポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが得点を奪って突き放した。

前節は前半のみ出場で途中交代となった遠藤はアンカーとして先発フル出場。フラーフェンベルフ、ハービー・エリオットとの中盤トリオで勝利に貢献した。

リバプールOBでもある解説者の元イングランド代表MFマーフィー氏は、「中盤のエンジンルームは成功を収めるチームにとって必要不可欠なもの」と前置きしたうえで、メンバーの入れ替わりがあった中盤の働きを高く評価していた。

「このポジションの選手たちが毎週、継続的にプレーすることは非常に大きな要求だ。クロップが中盤の3人を変更したのは巧みだったと思う。先週のクリスタル・パレス戦のような無気力で活気のないゲームをしたあとで再び浮上するのは難しい。だが、フルハム戦での彼らは非常にシャープに見えた。エリオット、遠藤、フラーフェンベルフが見せた攻撃性は大きな役割を果たしていたと思う」

カップ戦との並行による過密日程で選手に疲れの色が見えていたなか、クロップ監督による大胆な選手の入れ替えが功を奏していたようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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