柏崎市の海水浴場で訓練中の消防士が死亡した事故について、調査委員会は、消防本部の「安全管理体制が不十分だった」と結論づけ、報告書を公表しました。
この事故は去年10月、柏崎市消防本部の消防士が水難救助の訓練中に海で溺れ、死亡したものです。
これまで学識者や他の地域の消防が事故原因の調査を進め、4月22日、報告書を消防本部に提出しました。
〈柏崎市消防本部 小林晴久 消防長〉
「2度とこのような事故を起こさないよう再発防止に努めてまいります」
報告書で、調査委員会は、陸上に監視員がいなかったことや安全管理に関する消防庁からの通知が訓練に反映されていなかったことを指摘。
原因のひとつとして「安全管理体制が不十分だった」としました。
また、死亡した消防士は体調不良を報告していましたが、上司の間で共有されていなかったということです。
〈柏崎市消防本部 小林晴久 消防長〉
「組織全体の安全管理体制に向ける目が不足していた。管理、監督する立場の上司はしっかりと確認しながら訓練計画の体制を作っていかなければならない」
柏崎市消防本部は、事故後、水難救助の訓練を中止していて、今後、報告書を踏まえ訓練のやり方を見直してから再開するということです。