中国初の深海多機能科学調査・文化財考古用船舶、正式にドック出し

中国初の深海多機能科学調査・文化財考古用船舶が20日、広州にある造船所・広船国際のドックから出ました。

中国初の深海多機能科学調査・文化財考古用船舶が20日、広州にある造船所・広船国際のドックから出ました。

この船は中国が自主研究・開発・設計したもので、新型多機能船舶として有人潜水や深海探査、総合作業支援、重型安全積載などシンボル的な機能を備えています。長さ約104メートル、排水量約1万トン、最大航行速度16ノット、航続距離1万5000カイリの同船は、船首と船尾双方向の砕氷ができ、乗組員は80人です。深海科学調査や文化財考古学だけでなく、夏季に極地海域で科学調査を実施することもできます。

この船の建造において、建造者の広船国際は氷海域の船舶の全体設計技術、インテリジェント制御技術、低温精密補償技術、氷荷重と重荷重構造の統合設計など、多くの重要技術の突破に力を入れ、科学調査設備の研究開発と機能拡張において、国産科学調査設備は極地方での応用が実現できました。

広船国際は次の段階で、ドック出し後の設備調整、システムの連動調整、居住エリアの据え付けと装飾、海洋でのテスト、科学調査設備の海洋での試験など、各重要部分の任務を展開し、2025年に引き渡す計画です。

同船のドック出しは、中国が氷海域での深海科学調査装備と船舶設計を自主的に制御可能になった点で重要な進展を遂げたことを意味します。これはまた、中国の有人深海潜水能力があらゆる水深から全海域へ拡大し、深海考古作業の能力向上にもつながるとみられています。(提供/CRI)

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