「作品の裏にはすべて愛が…」日本一短い手紙、パックン涙流し絶賛 福井県で顕賞式、夏井いつきさんも評価

作品に感動、涙を流しながら講評するパトリック・ハーランさん(左)=4月21日、福井県坂井市丸岡町のたかむく古城ホール
賞状を受け取る大賞の西野さん(左から2人目)=4月21日、福井県坂井市たかむく古城ホール

 「時」をテーマに行われた昨年度の日本一短い手紙コンクール第31回一筆啓上賞(福井県坂井市、丸岡文化財団主催)の入賞者をたたえる顕賞式が4月21日、同市たかむく古城ホールで行われ、大賞に輝いた西野日菜さん(福井市)ら出席した県内外の受賞者64人に賞状が贈られた。選考委員たちは「愛にあふれ、心に迫る作品が多かった」とたたえた。

 40字以内の手紙形式の作品3万4067点が寄せられ、1月に大賞や秀作など入賞作品が決まった。

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 丸岡南中生徒が作品を朗読する中、受賞者は一人ずつ登壇し、越前織と越前和紙製賞状を受け取った。大賞5人の作品には選考委員のシンガー・ソングライター小室等さんと歌手こむろゆいさん親子が曲をつけて生演奏。受賞した5人は感激した様子だった。

 講評で作家宮下奈都さん、お笑いコンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんは涙ながらに「手紙と人柄がマッチしていた。胸を張って」「作品の裏にはすべて愛があった」と絶賛。俳人・エッセイストの夏井いつきさんも「今回ほど、もらい泣きしたことはない」と評価した。

 第32回のテーマは「願い」。10月18日まで作品を受け付けている。

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