『マイペース』な犬種3選 適した育て方や自由奔放な性格を見極める方法とは

「マイペース」な犬ってどんな子?

「マイペース」な犬は、飼い主や家族と他人や他犬とを分け隔てることなく、誰に対してもほとんど態度が変わりません。

それは、環境が変わっても同じです。どんな場所に連れて行かれてもほとんど態度が変わらないため、楽しんでいるのか、ストレスを感じているのか、飼い主にもよく分からないことがあります。

マイペースな犬には、自分だけのルールやリズムやタイミングがあり、飼い主や家族とも適度な距離を保ちたがることがあります。干渉しすぎると、怒ったり拗ねたりすることもあります。

ひとりきりの時間を楽しむことが好きです。ボーッとしているように見えて、実はリラックスして良い気分でいます。邪魔せず放っておくことで(自分は信頼されているんだ)と自信を持つことができます。

マイペースな犬には、犬らしくない一面があります。ドッグランでは芝生に寝転がって人や犬を観察するだけだったり、動物病院の待合室で眠くなってしまったり、トリミング中に爆睡してしまう子もいます。

「マイペース」な犬種とは

では、上記のような「マイペース」な性格の傾向が強い犬種には、どのような犬種が該当するのでしょうか。

1.チャウチャウ

チャウチャウは、飼い主や家族への愛情表現が控えめで、冷静沈着、独立心が強い犬です。飼い主にも興味がないように見えて、実は誠実で忠実、献身的に尽くしてくれるタイプでもあります。

他人や他犬への警戒心が非常に強く、番犬向きではありますが、トラブルや事故を避けるため、子犬の頃から社会化とトレーニングを十分に行うことが大切です。

また、チャウチャウには「犬ってこういうものだよね」という一般的な概念が当てはまらないことがよくあります。自分の感情に素直に行動し、周囲に合わせようとしない部分があります。

2.ペキニーズ

ペキニーズは、プライドを高く持ち、気分屋な一面があり、猫のような犬だと表現されることがあります。

飼い主や家族にはよく懐き忠実ですが、自立心が旺盛であるため、自分の考えと決断で行動することを好むため、わがままでやりたい放題に感じられてしまうかもしれません。

さらに頑固な面があるため、しつけにはたっぷりの時間をかけ、ひとつずつじっくりと、根気強く続けることが大切です。

そもそも「自分は自分、他は他」という考えなので、集団行動が苦手なことがあります。自分の気持ちを素直に表現するため、他犬からドン引きされてしまうこともあります。

3.柴犬

柴犬は、「犬界の猫」とも呼ばれるほど自由気ままな性格で、ツンデレの代表格としてもよく知られる存在です。

飼い主や家族には忠実で義理堅い…ように見えて、自立心の強さから懐っこくなく、独立心の強さから非常に頑固です。

また、警戒心が強く、番犬気質なため、勇敢に大胆に行動することがあります。

無理に愛嬌を振りまく必要はありませんし、無理に他人や他犬と仲良くする必要もありませんが、トラブルや事故を避けるため、子犬の頃から社会化とトレーニングを十分に行うことが大切です。

また、『拒否柴』という言葉もあるほど、苦手なことや嫌なことは断固として拒みます。散歩中、地面に寝転がって動かなくなってしまうこともしばしば…。

まとめ

今回は「マイペース」な犬種について、その適した育て方と自由奔放な性格を見極める方法と合わせて解説しました。

  • 周囲に合わせようとしないチャウチャウ
  • 集団行動が苦手なペキニーズ
  • 苦手なことや嫌なことは断固として拒む柴犬

マイペースな犬種には難点が多いように感じられるかもしれませんが、「これこそが魅力なんだよなぁ…♡」と語る飼い主もいます。気づいたときにはすっかり虜なのです。

(獣医師監修:寺脇寛子)

※動画・画像がうまく表示されない場合は「わんちゃんホンポ」サイトにてご覧ください。

© 株式会社ピーネストジャパン