たくさんの人が行き交う道や場所では、ときに人とぶつかったりすることもありますよね。
お互いに謝ればすぐに済む話ですが、なかには酷い言いがかりをつけてくる人もいるようで......。
筆者の友人が巻き込まれたというトラブル談をご紹介します。
駅のホームで電車を待っていた
これは、とある朝、通勤や通学で混雑する駅のホームで起こった出来事です。
私は会社に出勤するため、列に並んで電車が来るのを待っていました。
そのホームは都会にあることもあって、いつも朝は大混雑。
いろいろな人が忙しなく行き交っているのが日常でした。
すると、突然右肩に衝撃を感じたのです!
【歩きスマホ】の女性がぶつかってきて……
どうやら、歩きスマホをしている女性が注意散漫になり、私にぶつかってきたようです。
女性が小走りだったのか、右肩がジンジンと痛みました。
『女性から謝罪されるかな』
『いや、無視したままどこかへ行ってしまうかも』
呑気にそんなことを考えていると、まさかの反応が!
スマホの画面が割れたのは私のせい!?
「ちょっと、ありえないんだけど!」
「スマホの画面が割れちゃったわ」
「あなた、絶対弁償してもらうから!」
女性の方から突っ込んできたにもかかわらず、自分が落としてスマホの画面が割れたのを、私のせいにしてきたのです!
『いやいやおかしいでしょう』と言い返すも、聞く耳持たずの女性。
画面が割れたことで興奮しているのか、『弁償して!』と大声で繰り返すだけ。
ほかの人にもトラブルが起きているという雰囲気が伝わったのか、いろいろな視線を感じました。
それでも、声をかけてくれる人はいません。
周囲に駅員さんも見当たらず、どうしようかと困り果てていると......。
後ろにいた男性が庇ってくれた
「ぶつかったのはあなたですよね」
「自業自得ですよ」
そう声をかけてくれたのは、後ろに並んでいた男性。
まだ何か言いたげな女性を遮り
「怪我していたら、むしろあなたが慰謝料を払うことになりますよ」
と強気に庇ってくれました。
すると途端に踵を返し、女性はどこかに行ってしまったのです。
ほかの人は見て見ぬふりだった中、助けてくれた男性。
「本当に怪我していませんか?」
と最後まで心配してくれて、あたたかい気持ちになりました。
男性がいてくれなかったら......と思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい