【新日本】TJP 密かに解散危機だったユナイテッド・エンパイア救う J5Gとの勝ち抜き戦制し団結

団結をアピールする(左から)フランシスコ・アキラ、ジェフ・コブ、オーカーン、TJP、カラム・ニューマン

新日本プロレス22日の後楽園ホール大会で、TJP(39)が窮地に立つ「ユナイテッド・エンパイア(UE)」を勝利に導いた。

UEは中心メンバーだったウィル・オスプレイが2月に退団して以降、苦しい戦いを強いられている。TJPが「キャプテン」を名乗るもなかなか結果を残せず、グレート―O―カーンが詰め寄るなど空中分解の危機にも瀕していた。

そんな中で迎えたこの日は、UEが「Just 5 Guys」とシングル5対5勝ち抜き戦を行った。ユニット対抗戦を前にオーカーンは「負けるヤツがいたら国外追放もいとわない。UEの解散もいとわない」と発言。これがあまり浸透していなかったものの、蜜かに解散危機を迎えての大一番となっていた。

互いに4人ずつが脱落し、時間無制限で行われた大将同士の試合ではTJPがタイチと激突。TJPが窮地に陥ると、オーカーン、ジェフ・コブ、カラム・ニューマン、フランシスコ・アキラがセコンドとして登場しエールを送る。

仲間の絆に後押しされたTJPは、ヘビー級のタイチを相手に一歩も引かないファイトを展開。バックドロップホールドでも3カウントを許さず、おきて破りのアックスボンバーも発射した。最後はタイチのアックスボンバーを浴びながらも、電光石火の首固めで3カウントを奪い、チームに勝利をもたらした。

大将、そしてキャプテンとしての面目を保ったTJPは「オーカーン、楽しんでますか? UEにはたくさんリーダーがいる。だけど勝ったのは一人だ!」と日本語でマイクアピール。メンバーたちにタイトルマッチやリーグ戦へのエールを送ると、最後は全員が「クラウンズアップ」ポーズで勝利を分かち合い、結束をアピールしていた。

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