ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は選手たちのプレーに憤慨しており、チームに不満を持つ選手なら誰でも退団を許可するという。イタリア『Gazzetta dello Sport』が伝えている。
昨シーズン33年振りのスクデットを獲得したナポリは、今シーズン成績が低迷している。不安定な戦いが続き、2回の監督交代をすると、現在はセリエAで暫定8位に位置している。現地時間4月20日に行われたアウェーのエンポリ戦では、残留を争う相手に1-0で敗れ、来シーズンのヨーロッパコンペティションの出場権獲得も危ぶまれる状況となっている。
デ・ラウレンティス会長はシーズン通して不安定な戦いをする選手に不満をため込んでいるいるようで『Gazzetta dello Sport』によると、フヴィチャ・クヴァラツヘリアやジョヴァンニ・ディ・ロレンツォといったチームの中心選手でさえ、クラブに不満を持っている選手は今夏に売却する可能性があるようだ。
同会長は、不満を持つ選手をナポリに留めておきたくないと考えており、適切なオファーがあれば今夏に放出する用意があるという。昨年12月、ナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンと2026年6月まで契約延長を果たした。しかし契約延長交渉が長引いたことにより、ロッカールームの雰囲気が悪くなったようで、同様の状況を望んでいないと伝えられている。
キャプテンのディ・ロレンツォ、ビッグクラブが触手を伸ばすクヴァラツヘリア、スタニスラフ・ロボツカといった面々も本人の意思と適切な移籍金次第で、移籍が認められるようだ。また、1億2000万ユーロ(約197億円)から1億3000万ユーロ(約214億)の契約解除金が設定されているオシムヘンに関しても袂を分かつ準備ができており、オファーを待つという。
次戦ナポリは現地時間4月28日に、スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナでローマとの“デルビー・デル・ソーレ(太陽のダービー)”を控えている。