コインロッカーから箱型の不審物 八戸駅(青森県)東口を一時閉鎖

八戸駅構内のコインロッカーを調べる捜査員=22日午後3時35分

 22日午前8時半ごろ、青森県八戸市の八戸駅東口2階の無施錠のコインロッカーの中に、箱型の不審物があるのを清掃作業中のJRのグループ会社社員が発見した。県警機動隊の爆発物対策部隊が出動し、不審物を撤去した。撤去作業に伴い、八戸署は駅東口1階から3階の在来線改札手前までと駅東口広場一帯を通行規制し、作業終了後の同日午後3時40分に解除した。

 同署によると、不審物は幅50センチ、高さ50センチ、奥行き60センチ。黒いビニールで覆われた状態で、爆発物などの危険物ではなかったという。同署は、箱の中身の発表は捜査上差し控える-としたが、今後の捜査次第では事件化も視野に入れて対応する方針。

 JR青森支店によると、在来線、新幹線はともに通常通り運行。青い森鉄道も運行に影響がなかった。

 通行規制中、東口から駅構内へ入ろうとした人は西口から入るよう誘導された。帰省のため鉄路を利用して同駅へ降り立った鈴木孝子さん(57)は「バスに乗るため西口から歩いて東口まで来た。こんなことが起こるとは思わなかった」と話した。新幹線に乗るため同駅東口を訪れた八戸市の60代女性は「何があったのか分からず、戸惑っている。歩いて西口へ向かうよう案内されたが、新幹線に間に合うかどうか心配」と語った。

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