韓国に痛恨黒星の日本 パリ五輪切符へ試練 “死の決勝T”の可能性 準々決勝は開催国カタール、準決勝はサウジアラビアか? SNS嘆き「なかなかもう厳しい」「五輪は諦めるか…」

 藤田譲瑠チマ

 「パリ五輪アジア最終予選兼U23アジア・カップ・1次リーグ、日本代表0-1韓国代表」(22日、ドーハ)

 宿敵の韓国に0-1で敗れ、日本はB組2位で1次リーグを終えた。25日の準々決勝ではA組1位で開催国のカタールと対戦。8大会連続五輪出場を狙う日本だが、上位3チームに与えられるパリ五輪切符獲得に向けて試練の決勝トーナメントを迎えることになった。

 準々決勝で優勝候補にも挙げられるカタール戦、突破しても準決勝は現状C組で2連勝で1位のサウジアラビアが有力な状況。“死の決勝T”の可能性にSNSでは「カタールに勝つと準決勝は恐らくサウジアラビアやろな」、「カタールの次、おそらくサウジアラビアなのキツ」、「サウジアラビアもかなり強い。なかなかもう厳しい」、「中東でやるにはなかなか厳しい相手だ」、「五輪出場は諦めるか…」と嘆きの声が上がっていた。

 開始から互い中盤で球際の激しい攻防を見せ、目まぐるしく攻守が変わる展開。前半15分にはMF川崎がミドルシュートを放つが、これは枠を捉えることができず。前半19分のMF平河のシュートもゴール右へ外れた。

 両チーム無得点で前半を折り返すと、前半はシュート1本に終わった韓国が攻勢の時間をつくり、後半30分に右CKから途中出場のMFキム・ミヌのヘディングシュートで先制点を奪われた。

 1点を追う日本は猛攻を仕かけ、後半38分にはゴール前の混戦から最後はMF佐藤が右足を振り抜くがクロスバーを越え、同40分にはこぼれ球をMF藤田がミドルシュートを放つもDFがブロック。後半48分もCKから細谷がヘディングはGK正面となった。猛攻を浴びせたが、再三の好機も、韓国の固い守備を崩せず敗戦を喫した。

 試合後、大岩監督は「ぜひ勝ちたかったが、次の試合がある。切り替えたい。決勝トーナメントに入れば相手がどこであろうと厳しい戦いになる。想定して準備したい」と、決勝トーナメントを見据えて語った。FW荒木は「前節から決定力が出た試合。いい崩しはできている。決定力、それだけだと思います。切り替えてやっていきたい」と、前を向いた。

 これで日本は25日の準々決勝でA組1位で開催国のカタールと対戦することが決まった。首位通過の韓国は準々決勝でA組2位のインドネシアと対戦する。

 今大会3位までが五輪に出場し、4位はギニアとのプレーオフに回る。

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