【ミャンマー】対タイ国境貿易、海上コンテナ輸送許可[経済]

ミャンマー国軍の統制下にある商業省貿易局は先ごろ、タイとの国境貿易で船舶による海上を通じたコンテナ輸送を認める通達を出した。陸路での主要交易路が戦闘で寸断されていることから、代替ルートでの貿易を模索することにしたようだ。

同局は11日付で通達を出し、南部タニンダーリ地域コータウンを経由して最大都市ヤンゴンとタイ南部ラノーン県を結ぶルートで、船舶によるコンテナの海上輸送を認める方針を示した。迅速かつ円滑な貿易の流れを確保するためだと理由を説明。貿易業者に対し、貿易局や関税局、ミャンマー港湾局(MPA)など関係当局の標準作業手順書(SOP)に沿って対応するよう指示した。

両国の国境貿易は、ミャンマー東部カイン(カレン)州ミャワディとタイ北部ターク県メソトを結ぶアジアハイウエー(AH)を通じたルートが主力だが、現在は通行が困難になっている。カレン民族同盟(KNU)と傘下の軍事組織カレン民族解放軍(KNLA)、民主派武装組織の国民防衛隊(PDF)によるミャンマー国軍との衝突が激化しているためだ。

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