ダンス3きょうだい、そろって表彰台 南砺出身・大西さん スポーツGPin京都

表彰台で笑顔を見せる、左から大西咲菜さん、大晶さん、陽来里さん=21日、京都府宇治市の西宇治体育館(大西早織さん提供)

  ●大晶・咲菜さんV、陽来里さん3位

 21日に京都府宇治市で開催された2024ダンススポーツグランプリin京都のグランプリラテン部門で、南砺市出身の大西大晶(ひろあき)さん(25)と妹の咲菜(さきな)さん(22)のペアが優勝した。末っ子の陽来里(ひらり)さん(17)=高岡一高3年=も3位に入り、きょうだい3人で初めて表彰台に上がり、飛躍を期待させる今シーズンのスタートを切った。

 3人は南砺市福野を拠点にダンスを教える「ハッピーHappyクローバー」主宰で、日本ダンススポーツ連盟の指導者大西早織さん(49)=同市安清=の長男、長女、次女。大晶さんが6歳、咲菜さんが3歳でダンスを始め、ペアで出場したJOCオリンピックカップで3連覇するなど活躍。現在は東京のプロダクションに所属する。陽来里さんも物心ついた時からダンスを始め、兄、姉と練習に励んできた。

 21日の大会はダンススポーツグランプリ大会の第1戦で32組が出場した。大晶・咲菜さんペアは息の合ったダンスで、昨年度のラテン部門の国内ランキング1位の貫禄を示した。陽来里さんは今西竜矢さん(東京)とペアを組み、天真爛漫(らんまん)な演技で高得点をマークした。

 大晶・咲菜さんペアは昨年10月の全日本選手権スタンダード部門で2年ぶりの優勝を果たしたものの、同部門では国内ランキング2位にとどまった。今シーズンはラテンとスタンダードの両部門のランキング1位を目指している。

 大晶さんは「チャレンジャー精神を忘れず、今ある自分を壊しながら前に進んでいきたい」と意欲を語る。咲菜さんは「8月の富山グランプリで成長した姿を見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。

 陽来里さんは「表彰台に上がることができてすごくうれしい」と喜び、ユース世界選手権の出場を目標に掲げた。

  ●母早織さん「世界の壁切り開いて」 

 スポーツダンスでは欧州や中国が強く、日本選手は世界大会で上位になかなか食い込めない状況という。早織さんは「3人が一緒の表彰台に上がる姿を見られてうれしい。世界の壁は厚いが、切磋琢磨して切り開いてほしい」と期待した。

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