大鳴戸親方「被災者に勇気与える」 10月6日に大相撲金沢場所

金沢場所への来場を呼び掛ける大鳴戸親方=北國新聞社

  ●本社で呼び掛け

 10月6日に金沢市総合体育館で行われる大相撲金沢場所(北國新聞社主催)に向けて、巡業を仕切る「先発親方」を務める大鳴戸親方(元大関出島、同市出身)が22日、北國新聞社を訪れ、飛田秀一名誉会長と懇談した。大鳴戸親方は能登半島地震復興応援の巡業と位置づけ「被災された方に少しでも勇気を与えたい」と語り、多くの来場を呼び掛けた。

 金沢場所では、大の里(津幡町出身)、遠藤(穴水町出身、金沢学院大附属高OB)、輝(七尾市出身、金沢市西南部中OB)、欧勝海(津幡町出身)の郷土力士をはじめ、多くの力士が出場する予定となっている。

 夏場所(5月12日初日・両国国技館)で新三役昇進が見込まれる大の里について親方は「賜杯を手にする力はある。いい意味で三役の期間が短いようにと願っている」と横綱を視野にさらなる飛躍を期待した。

 遠藤、輝には「老け込むにはまだ早い。若手の台頭が刺激になってほしい」と奮起を促し、欧勝海には「同郷の先輩、大の里の陰に隠れがちだが、力を付けて金沢場所は新入幕で来るべきだ」とエールを送った。

 大鳴戸親方は知人らから集めた義援金を北國新聞社に寄託した。金沢場所のチケットはCNプレイガイド=0570(08)9999=で購入できる。

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