3月16日の北陸新幹線福井県内開業後、駅と観光地を結ぶ2次交通は、タクシーやレンタカーは開業前より好調だが、当初懸念された「車両不足」までには至っていない。県内の新幹線4駅を比較すると、2次交通の利用客が福井駅に偏っているという指摘があり、観光バスもルートによって人気に差が出ているようだ。
レンタカー
県内の約30社が加盟する県レンタカー協会によると、県内全体の3月の稼働率は前年比120~130%。平日はビジネス客、土日は観光客中心の構図は開業前後で変わっていないが、同協会の中川伸一朗会長は「開業後は平日を含め1週間を通して全体的に増えている」と話す。
店舗は県内4駅周辺に立地。駅ごとに利用の濃淡があるようで、「利用客は福井駅に“一極集中”している印象」と中川会長。利用客の半数以上が福井駅から観光地や宿泊場所に向かっているという。
利用客数が多いのは福井駅に次いで敦賀駅、芦原温泉駅、越前たけふ駅の順。あわら温泉が宿泊場所でも、福井駅で車を借りるケースが多く、中川会長は「新幹線の停車回数が影響している」と指摘する。
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