ツアーサポートの舞台裏 ツアーで導入された『VIEW1』という機械で何がわかる!?

今年初めてのレポートはパターのお話です。トーナメントに出場するプロ25人に対して『VIEW1(Motion Identity)』という測定器を使用して、プロのパターの使い方とパター調整について調べました。『VIEW1』という機器は、アナログ的にパター使用選手のパッティング時の目と首の動作を数値化しようとした機器です。具体的には調査選手のデータを見ながら解説いたします。

表からEyePlane角度(アイプレーン)を見ると、パターのライ角と合わせて90度程度になるのが理想だそうです。女子プロの平均が89度程度なので1度アップライトのパターフェースでスクエアになることが望ましい。

パターの名手である鈴木愛選手のアイプレーンが85.5度となっているが、パターが標準よりも5度アップライトでロフト2.5度に設定し、実際のインパクトではロフトが0度から1度になることで、フェースがスクエアになる方法をとっている。

大里桃子プロは中尺を使用しているためこの数字に。また、90度を超える選手はパターのヒールを浮かせることでフェースをスクエアに保っている。

また『VIEW1』ではパターの振り方や目の使い方、首の使い方もチェックでき、試した大半の選手が目と首の使い方さえできれば、ターゲットポイントに必ずいくことに驚いていました。

ツアーコーチの中島氏によれば、

「パターの際の目の使い方と首に使い方は、かなり時間をかけて選手に説明しアドバイスを送っているがなかなか言葉が伝わらなかったが、これはわかりやすい。サイドミラーを見て目が外れたらほとんど目標にいかないから」

と絶賛していました。また、上田桃子選手、諸見里しのぶ選手も非常に興味を持っていました。


この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。

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