桃田賢斗 代表引退で〝バドミントン普及〟の大役「彼が将来的に指導者を目指すなら…」

代表引退を表明した桃田賢斗

バドミントン男子で元世界ランキング1位の桃田賢斗(29=NTT東日本)が、競技メジャー化の切り札として熱視線を送られている。桃田は18日の会見で日本代表からの引退を表明。今後も競技は継続していく一方で「バドミントンの楽しさを感じてもらえるようなイベントで発信していきたい」と普及活動にも意欲を示している。

そうした中、バドミントン協会は22日に都内で会見を開き、長期ビジョンを発表。出井宏明企画本部長は「現状の競技登録者数(選手、審判、指導者などを合わせた数)は約35万人。この数字を登録者だけではなく、ファン会員という形でバドミントンを楽しんでいる競技愛好者も含めた『バドミントンファミリー』として、100万人規模まで広げていきたい」と説明した。

その〝旗振り役〟として白羽の矢が立ったのが、スター選手の桃田だ。出井本部長は「ぜひ協力して、いろいろなことをやってみたい」とラブコール。「子供たちに教えるバドミントン教室はもちろん、指導者の方を対象としたクリニックのようなものもやってみたい。彼が将来的に指導者を目指すなら、そのステップとしても良さそう」と具体的なプランを明かした。

桃田は代表を引退しても、大きな役割を担うことになりそうだ。

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