大阪府富田林市/金剛中央公園リニューアル、官民連携方策検討調査プロポ公告

大阪府富田林市は、金剛地区のニュータウン再生を先導する金剛中央公園(久野喜台2の2、2万7991平方メートル)リニューアル事業の官民連携方策を検討する作業に着手する。19日付で「金剛中央公園リニューアルにおける官民連携方策検討調査」の委託先を決める公募型プロポーザルを公告。公園を改修し、若者・子育て世代の定住を促進する多機能複合施設を整備する計画。参加表明は5月10日まで、提案書などは同13~22日に受け付け、同下旬に候補者を決める。調査期間は2025年3月7日まで。
参加できるのは同市入札参加資格者名簿で「測量・建設コンサルタント等業務」か「物品・管理等業務委託」に記載されている企業。14年度以降に地方公共団体が発注した官民連携手法導入可能性調査業務の元請履行実績が求められる。
同業務で民間活力の導入範囲を整理し、従来型手法と、PPP/PFIなど民間企業の投資や工夫が期待できる官民連携手法、事業スキーム、事業期間を検討する。
民間企業10社程度の事業に対する意見や要望、意向を把握するサウンディング(対話)型市場調査も実施。従来型手法と官民連携手法を比べるためにVFM(バリュー・フォー・マネー)算定も行う。事業スキームを決め、リスク分担も整理。要求水準案も検討する。
提案上限額は1700万円(税込み)。
同公園は1969年に設置。グラウンドや青少年スポーツホール、テニスコートなどを備える。
市が今月公表した金剛中央公園・多機能複合施設等整備基本計画によると、古くなった公園を再整備し、子育て支援と健康増進、交流の機能を備えた複合施設(延べ2600平方メートル)を新設。7500平方メートルの広場ゾーンを確保し、遊具ゾーン(1000平方メートル)とエントランスゾーン(1500平方メートル)を設ける。2000平方メートルの駐車場も設置する計画。整備費は約25億円で、管理費は年間約1億3000万円と見込む。
事業手法としてDBO(設計・建設・運営)方式とPark-PFI(公募設置管理制度)を想定。25年度に事業者を決める。26、27年度に設計、27、28年度に工事を行う計画だ。29年度の供用開始を見込む。

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