北海道森町/役場庁舎と公民館など複合施設、延べ1・4万平米で27年度着工へ

北海道森町は老朽化が進む役場庁舎の建て替えに向け、複合施設の基本構想を策定した。公民館と図書館、遺跡発掘調査事務所を統合した複合施設としての整備を計画。延べ床面積は1万3816平方メートルを想定。本年度から基本計画、基本設計、実施設計をそれぞれ1年で進め、2027年度の着工を目指す。
御幸町144の1にある役場庁舎はRC造2階建て延べ1414平方メートルの本庁舎と、RC造2階建て延べ1207平方メートルの議会棟で構成し、1967年に完成。御幸町132の公民館はRC造地下1階地上4階建て延べ3921平方メートルの規模で、71年に完成した。両施設とも外壁や設備を中心に劣化が進むとともに、耐震基準を満たしておらず安全性に課題がある。
建て替えに向けた町民意見募集では、現在は民間施設内に設置され狭小な状況にある図書館と、遺跡の資料や展示物がある遺跡発掘調査事務所の利便性向上を望む意見が上がったことから、両施設と飲食カフェスペースを含めた複合施設の整備を検討している。
基本構想によると、建設地は森川町にある民地(敷地面積3万4122平方メートル)を第1候補として検討する。複合施設の規模は延べ1万3817平方メートルを想定。内訳は役場庁舎が4317平方メートル、公民館が5000平方メートル、図書館が2000平方メートル、遺跡発掘調査事務所が2500平方メートル。駐車場は一般駐車場300台、車椅子用2台を整備する。
事業手法は設計と施工を分離発注する従来方式とともに、DB(設計・施工一括)方式、ECI方式(技術協力・交渉方式)、PFI方式を含めて検討し、事業費とともに基本計画の中で示す。
今後は本年度から基本計画、基本設計、実施設計をそれぞれ1年で進め、27年度から2、3年で施工し、29年度中の完成を目指す。

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