「今のカマダは主役」「指揮官は夢中」鎌田大地の“劇的変化”がイタリアで話題!「プロジェクトの中心に日本人を据えた」

ラツィオの監督交代は、鎌田大地にとって追い風となった。

シーズンを通じて出場機会に恵まれていなかった鎌田だが、イゴール・トゥドール監督が就任してからは、リーグ戦で4試合連続の先発出場。前節のジェノア戦では7か月ぶりにアシストも記録し、チームの勝利に貢献した。

【動画】伊メディアが絶賛した鎌田の絶妙アシスト
指揮官から称賛された鎌田の株は、地元メディアの間でも右肩上がりだ。『calciomercato.com』は4月21日、「トゥドールはカマダに夢中。ラツィオの中心に彼を望む。好転の数字」と題した記事で、ジェノア戦の鎌田のスタッツを紹介しながら賛辞を寄せている。

「『Sofascore』でのジェノア戦のカマダのスタッツは、パスが64本中61本成功(95%)、キーパスは2回(ルイス・アルベルトへのアシスト含む)。地上戦のデュエルは11回中7回勝利。ドリブルは2回中2回成功。トップ下としてもボランチとしても優れた選手の数字だ。その万能性で、日本人MFは2列目でも中盤でもパフォーマンスを落とすことなくプレーできる」

先日まで退団濃厚と言われていた鎌田だが、状況が好転したことで去就への注目が高まっている。『TUTTOmercatoWEB』は「おそらく、監督交代に最もよく臨んだのが、ダイチ・カマダだ。トゥドールの就任と3-4-2-1への変更は、ほとんど主役になることがなかったプロジェクトの中心に日本人選手を据えることになった」と伝えた。

「1か月前まではピッチよりもずっと多くをベンチで過ごしてきたラツィオでの冒険に落胆し、退団を確信していた。それがトゥドールの下ですべてが変わったのだ。今のカマダは主役であり、クロアチア人指揮官はまだローマに残るように彼を説得しようとしている」

一部では今季限りでの退任の意向をクラブに伝えたとの報道もあったが、鎌田本人はまだ何も決まっていないと話している。ラツィオの欧州カップ戦出場権獲得も影響するのだろうか。いずれにしても、シーズン終盤戦での活躍を期待しつつ、選手自身の決断が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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