全九州バレーボール総合選手権大会県予選 男子は大分南、女子は東九州龍谷が優勝 【大分県】

6月の県高校総体の前哨戦となる全九州バレーボール総合選手権大会県予選があり、男子は大分南、女子は東九州龍谷(東龍)が優勝した。また、男女上位3チームは5月10日から宮崎県である九州大会に出場する。

大分南は準決勝の別府鶴見丘戦で苦しみながらもシーソーゲームを制した勢いそのままに、決勝では大分工業にストレート勝ち。初戦から4試合、セット数を落とすことなく完全優勝した。

女子の東龍も盤石だった。全4試合で圧勝して頂点に立った。地元・中津で開催される全国高校総体で日本一を目指す東龍にとって、県内で負けることは許されない。相原昇監督は「県内と全国での試合では答えが違う」と独特の言い回しで表現する。絶対負けられない王者として戦う県大会、挑戦者として挑める全国大会では、どちらも結果にこだわることに変わりはないが、選手選考も異なれば、試合の進め方も違う。

1年生と上級生の融合を図る東龍

今大会は、4月に入学した新1年生にとって初めての公式戦だった。1年生にはU-16日本代表に選ばれた忠願寺莉桜や吉村はぐみ、松尾侑和ら力のある選手が多く、新戦力の発掘の場となった。相原監督は「東龍の選手として赤と白の伝統のユニフォームを着てプレーする責任と覚悟があるかを見た。その思いが県大会で見られない選手は全国でも通用しない。どんな相手でも全力で立ち向かうのが東龍の選手」とプレー以外の立ち振る舞いも考察していた。1年生の出来に関して及第点を与えたが、これからもメンバーを固定することなく、チーム内競争を促す考えを示した。

全国高校総体は優勝校の他、地元開催枠で2位のチームも出場できる。予選を兼ねた県高校総体では2枠を争う戦いとなる。男子は大分南、大分工業、別府鶴見丘の三つどもえが予想される。女子は東龍が本命、続く2枠目を大分商業、大分西、国東などが争うが、現時点では大分商業が頭一つ抜けている。ただ、上記の高校以外もチャンスはあり、序列を覆すことは十分起こりうる。これから1カ月半、「高校生なので何が起きるかわからない。油断は全体にできない」と相原監督。完成度と一体感を高めたチームが頂点に上り詰めることになる。

女子は東龍、大分商業、大分西が九州大会に出場する

(柚野真也)

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