全国的に高温続く 今年初の記録的短時間大雨情報も 天気と気温のまとめ(4月14日~4月20日)

■今期間(4月14日~4月20日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に平年より高く、広い範囲で平年より3℃以上高くなった。北海道の旭川では平年より5.2℃、仙台では5.4℃と大幅に高くなった。桜の満開の便りが14日に秋田や盛岡、15日には青森で桜が開花し、18日は青森で桜が満開。さらに桜前線は北海道に到達し、18日に函館や札幌で桜開花の発表があった。降水量は、前線や低気圧の影響で、沖縄や奄美で平年より多くなった。那覇は平年の4倍、奄美では平年の2倍の降水量となった。一方、北日本から西日本にかけては平年を下回った所が多くなった。日照時間は、前線や低気圧の影響で、四国や九州南部・奄美は平年を下回った所が多かった。一方、そのほかは平年を上回った所が多くなり、関東南部や北陸など平年の1.3倍以上となった。

■気圧配置の特徴
14日、日本付近に中心を持つ高気圧がゆっくり日本の東へ移動。華中~東シナ海に前線が発生した。15日、高気圧が千島付近~日本の東をゆっくり東へ移動。別の高気圧が関東の東海上から南東へ中心を移した。低気圧が黄海~中国東北区を北東進。東シナ海~沖縄・奄美付近の前線が東進した。16日、日本海中部を低気圧が北東へ進んだ。日本列島の上空5500m付近には-15℃以下の寒気が流れ込んだ。17日、華中~南西諸島にかけて前線が停滞。日本海北部を低気圧が北東進。18日、前線を伴った低気圧が南西諸島近海から本州の南海上を東北東へ進んだ。19日、前線を伴った低気圧が発達しながら、三陸沖を北上した。九州の西に中心を持つ移動性の高気圧に日本付近は覆われた。華中~華南にかけて、前線が発生し、前線上の低気圧がゆっくり東進。20日、低気圧が黄海を東進。前線が西日本にのびてきた。

■降水
14日、前線や前線に向かう湿った空気が流れ込み、雨雲が発達。鹿児島県の沖永良部では1時間60mmの非常に激しい雨、沖縄県国頭村の奥47.0mmの激しい雨を観測。15日、九州南部を中心に雨脚が強まり、中国・四国でも雨が降った。鹿児島県屋久島では1時間に120mm以上の猛烈な雨を解析し、全国で今年初となる記録的短時間大雨情報が発表された。16日、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となり、日本海側は20~30mmの強い雨を観測した。17日、北~東日本で大気の状態が不安定となった。静岡県浜松市で54.5mmの非常に激しい雨が降り、4月の1位の記録を更新した。18日、南西諸島や九州南部では低気圧が通過するタイミングの未明をピークに、所々で激しい雨が降った。沖縄県名護市で1時間54.0mmの非常に激しい雨を観測。19日、北日本には日本海北部から湿った空気が流れ込んだ。日本海側を中心に雨が降った。20日は、夕方以降に九州や四国で時間10~15mm。

■気温
14日、西~東日本では25℃前後まで上がり、北日本でも気温が上昇し夏日となった所があった。15日、最高気温は秋田県横手市30.6℃、山形県鶴岡市・鶴岡で30.2℃など、真夏日となった所は11地点だった。全国最高となった新潟県三条市は32.5℃で、4月の観測史上最も高い気温となった。16日、北海道はフェーン現象の影響で、滝上町は最高気温が28.5℃と真夏並み。北海道内は14地点で4月の観測史上最高気温を更新。17日、沖縄県 多良間村の仲筋で30.5℃と4月の1位の値を更新。東京都心は25.5℃で6月中旬並みの気温となった。18日、最高気温は17日より低い所が多く、東京21.4℃(前日差-4.1℃)、大阪20.6℃(前日差-5.0℃)。北海道は沿岸部を中心に気温が低下。網走市は未明に最高気温12.1℃。19日、広島県安芸太田町の加計で30.1℃と西日本で今年初の真夏日。20日、最高気温は静岡県菊川市で29.2℃まで上昇。名古屋は26.9℃と連日の夏日となった。

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