【J1リーグ2024】第9節ベストイレブン&ハイライトまとめ

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2024明治安田J1リーグ第9節の9試合が4月20日~21日に開催された。開幕から負けなしのセレッソ大阪と、直近5戦負けなしと調子を上げてきた名古屋グランパスの一戦は、名古屋が終盤に勝ち越して2連勝を飾った(2-1)。

また、町田ゼルビアとFC東京の東京ダービーでは、前半に奪ったリードを守り切った町田が勝利しリーグ首位に返り咲いた(2-1)。そんな町田を前節で破った昨季の王者ヴィッセル神戸は、湘南ベルマーレを相手に終盤劇的なゴールで勝利を収めた(1-0)。ここでは、そんな第9節で見られた選手たちの活躍をベストイレブン形式で紹介していく。


一森純 写真:Getty Images

GK:一森純(ガンバ大阪)

前節5試合ぶりの勝利を挙げたガンバ大阪。第9節は浦和レッズと対戦し、1-0と接戦を制して今季2度目の連勝を果たしている。そんなゲームでGK一森純は、浦和MF渡邊凌磨の狙いすましたミドルシュートを左手1本で止めるなど終始安定した働きを披露。今シーズン2度目となる無失点勝利の原動力となった。


三國ケネディエブス 写真:Getty Images

DF:三國ケネディエブス(名古屋グランパス)

新加入ながら開幕からここまで全試合にスタメンフル出場を果たしているDF三國ケネディエブス。第9節のセレッソ大阪戦では、攻守に存在感を発揮してチームの連勝に大きく貢献している(2-1)。コーナーキックの流れの中からこぼれ球を押し込んで移籍後初ゴールとなる先制点を挙げると、直後に同点に追いつかれてしまうも高さを生かしてシュートを打たせない対応を見せるなど、最後まで追加点を許さない働きで勝利の立役者となった。


望月ヘンリー海輝 写真:Getty Images

DF:望月ヘンリー海輝(町田ゼルビア)

前節は昨季の王者ヴィッセル神戸を相手に1点差まで迫りながら惜しくも敗れた町田ゼルビア。連敗を避けたい今節では、FC東京との東京ダービーを2-1と制して首位奪還に成功している。そんなゲームで今節J1初先発となったDF望月ヘンリー海輝は、ライン際からのクロスで勝ち越しゴールをアシスト。さらに攻撃ではロングスロー、守備でも頭上を抜こうとするパスに対して武器である高さを存分に披露。攻守で存在感を発揮した。


酒井高徳 写真:Getty Images

DF:酒井高徳(ヴィッセル神戸)

ここまで全試合にスタメンフル出場を果たしているDF酒井高徳。第9節の湘南ベルマーレ戦でも安定したパフォーマンスを披露している(1-0)。質の高いクロスやフィードでチャンスに絡むと、切り替えの早さと圧巻の対人能力でボール奪取など守備でも貢献。なかなかスコアの動かない難しいゲームで、見事無失点での勝利に貢献した。


手塚康平 写真:Getty Images

MF:手塚康平(サガン鳥栖)

直近2連敗中のサガン鳥栖は、第9節で鹿島アントラーズと対戦した。早い時間に先制点を許す展開となったが前半のうちに逆転に成功。終盤の追加点もあって7試合ぶりに白星を掴んだ(4-2)。そんな逆転劇の立役者となったのがMF手塚康平だ。自身のゴールとはならなかったが、ミドルシュートで同点ゴールのきっかけを作ると前半終了間際にはコーナーキックから逆転ゴールをアシスト。2度のアシストで久々の勝利に大きく貢献した。

山口蛍 写真:Getty Images

MF:山口蛍(ヴィッセル神戸)

昨季までと同様、今季もここまでヴィッセル神戸の中盤を支えるMF山口蛍。第9節の湘南ベルマーレ戦でも攻守に存在感を発揮していた(1-0)。攻撃では機を見て前線に顔を出し強烈なミドルシュートを放つなど見せ場を作り、守備でも出足の鋭いパスカットを披露するなど持ち味を発揮。最終盤までスコアの動かない難しいゲームとなったが、頼もしい安定感でチームを勝利に導いた。


宮本英治 写真:Getty Images

MF:宮本英治(アルビレックス新潟)

直近5試合未勝利と苦しむアルビレックス新潟は、第9節で京都サンガと対戦。後半にFW谷口海斗の挙げた1点を守り切り6試合ぶりの勝利を手にした(1-0)。この試合で今季新戦力の1人MF宮本英治は、直接得点にこそ絡まなかったがDFラインの背後を狙う浮き球のパスでの決定機演出など随所に好プレーを披露。ゴール前にも顔を出し惜しいシュートを放つなど、持ち味を存分に発揮し改めて能力の高さを示した。


和泉竜司 写真:Getty Images

MF:和泉竜司(名古屋グランパス)

直近5試合は4勝1分と勢いに乗る名古屋グランパス。第9節では開幕から負けなしの好調なセレッソ大阪を相手に2-1と勝利を収め、今季2度目の連勝を果たした。そんな勝利にMF和泉竜司の働きは必要不可欠なものだったと言えよう。丁寧なスルーパスでのチャンスメイクや先制点のきっかけとなるボレーシュートなど攻撃面での働きはもちろんのこと、最終盤まで前線からのプレスなど守備でも献身的な姿を見せ続けチームの勝利に貢献した。


マルセロ・ヒアン(横浜FC所属時) 写真:Getty Images

FW:マルセロ・ヒアン(サガン鳥栖)

サガン鳥栖はホームで鹿島アントラーズを破り、7試合ぶりとなる勝利を挙げた(4-2)。第2節の北海道コンサドーレ札幌戦以来となる複数得点で勝利した今節はFWマルセロ・ヒアンの活躍が光った。前半にPK失敗こそあったものの、前半終了間際にコーナーキックを頭で合わせて逆転ゴールをマーク。後半にも相手から上手く離れ、マイナスのクロスをダイレクトで合わせて追加点をもたらしチームに勝利を呼び込んだ。


武藤嘉紀 写真:Getty Images

FW:武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

2連勝を狙うヴィッセル神戸は、第9節で湘南ベルマーレと対戦。終盤まで互いにスコアレスが続くゲーム展開となったが、後半アディショナルタイムにFW武藤嘉紀のゴールで勝ち点3をもぎ取った(1-0)。武藤はこの試合、後方まで戻っての守備対応など献身的な姿勢を随所に披露。ゲーム終了間際、途中投入されたFW大迫勇也の丁寧なラストパスをゴールへ流し込み先制点をもたらし劇的な勝利に貢献した。


谷口海斗 写真:Getty Images

FW:谷口海斗(アルビレックス新潟)

いずれも直近5試合で勝利のないアルビレックス新潟と京都サンガの対戦は、1-0と新潟が後半に挙げた1点を守り切り6試合ぶりとなる勝利を収めた。そんな貴重な先制点を挙げたのがFW谷口海斗だ。前半互いにゴールを割らせない拮抗したゲーム展開の中で迎えた後半、競り合いのこぼれ球を柔らかいトラップでコントロールすると、そのまま振り向きざまのボレーで先制点をマーク。鮮やかな一振りでチームに勝利をもたらした。

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