緑が浜で不動産取引業を手掛けるグローブ企画を設立したのは２００１年、30歳の時だった。
シャッターメーカーを経て「会社の看板ではなく自分の力で仕事がしたい」と県内の不動産会社へ。トップ営業マンとして活躍した。その後、店長として配属された茅ヶ崎店が閉店することになったのを機に独立を決意。「苦労は買ってでも、という言葉もあるので若いうちに、と思って」と笑って振り返る。
リーマンショックなど数々の苦境を経験しながら「小手先のことはしない。本当の価値を提供したい」と誠実な営業スタイルを貫き、着実に実績を伸ばしてきた。顧客からは取引後も土地活用の相談などを受けることも多いという。
22年５月には藤沢駅そばにサラダボウルをメインにしたカフェをオープン。「コロナの影響で販売先が少なくなった農家さんが困っているという話を聞いて、だったら地元の美味しい野菜を楽しめるお店にしようと思って」。健康に配慮したメニューやペット同伴で利用できるコンセプトが受け、人気店となっている。
事業以外でも、茅ヶ崎商工会議所の議員を務めるほか、茅ヶ崎中央ロータリークラブのメンバーとして社会活動やボランティア活動に積極的に取り組んできた。
「茅ヶ崎は人として磨いてもらった場所。これからも地域に貢献していきたい」
