パナソニック ハウジング「間取り図AI積算」で設計に変革 見積もり時間大幅短縮

パナソニック ハウジングソリューションズは4月22日、パートナー向けの業務支援サイト「Webハウズ 間取り図積算システム」(積算システム)にAIを取り入れ進化させたと発表した。見積り時間を50%以上短縮する「間取り図AI積算」などを提供する。

住宅、建設業界では、大工の人数の減少や物流2024年問題が顕在化し、働き手不足が課題となっている。建設業界では、積算、提案書作成、設計、納品、施工と言ったバリューチェーンを通じて、一定のスキル、経験が必要となり、なかでも、建材製品の見積りは居室の数や広さ、部屋の形などの住宅プランニングによって必要数量が変わるため、定型化が難しいとされてきた。

新たな積算システムでは、紙の図面からも自動で拾い出し可能な「AI積算」機能を追加し、CADソフトを限定せずに拾い出し業務を効率化。あわせて、7つの空間パッケージから仕様を一括選定できる「Life Style Fit(ライフスタイルフィット)連携」機能を加え、作業を効率化する。

AI積算は、紙の図面をPCに取り込み、任意の寸法を指定すると、AIが部屋別、部材別に自動で拾い出しを行うため、パナソニック製の建材製品1棟分の拾い出しにかかる時間が、通常時の41分から、15分と大幅に短縮できるとのこと。CADデータを積算システムにそのまま取り込める。

あわせて提供されたLife Style Fit(ライフスタイルフィット)連携は、概算見積りにおける仕様選定時間を削減に寄与。わずか2分で選定ができるという。

積算システムには、関連資料として「見積り書」、平面図の設置箇所ごとにどの製品が選定されているかがわかる「間取り図付き提案ボード」、見積り製品の寸法詳細がわかる「製品図面」、製品の梱包ラベルと連動して現場搬入時に使える「間配りボード」まで合わせて提供することが可能。間取り図付き提案ボードでは積算システム上で確認した3DパースをQRコード化でき、スマートフォンやタブレット上で施主や設計者が3Dパースとしての立面情報を確認できるとしている。

積算システムは、パナソニックの製品を促進していくために作られたもので、パートナー向けに無料で提供する。

プレスリリース

パナソニック ハウジングソリューションズ

© 朝日インタラクティブ株式会社