掃除機を使用した場合との電気代の比較
毎日30分間掃除機を使用した場合と、ほうきを使用した場合について電気代を比較します。
毎日30分間掃除機を使用した場合の電気代を計算してみましょう。
あるメーカーの電気掃除機を使用し、フルパワー(1150ワット)で掃除すると仮定します。
電気料金は、以下の計算式で算出できます。
・1時間当たりの消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
初めにワット数をキロワットに直す必要があるため、ワット数を1000で除さなければなりません。
この例でいうと、1.15キロワットです。
また、電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価の31円を使用します。
それぞれの数値を当てはめた式は以下の通りです。
1.15キロワット×0.5時間×31円=17.8円
さらに1ヶ月続けた場合、534円となります。
そのため、毎日の掃除をほうきへ変えることで月500円ほどの節約になることが分かります。
ほうきで掃除することのメリット
強い吸引力で一気に部屋のごみやほこりを除去できる掃除機は便利だと感じる方も多いでしょう。
しかし、ほうきにもさまざまなメリットがあります。
節電効果に加えて、ほうきで掃除することのメリットは以下の通りです。
__●掃除の際に取り出して、コンセントに差す手間が省ける
●大きな音が発生しないため、使用する場所や時間帯を選ばない
●掃除機のノズルやヘッドが届きにくいところも掃除がしやすい__
掃除機を用意する手間が気になる方や、掃除機の音が気になる方はほうきでの掃除を検討するとよいでしょう。
また、掃除機を使う場合でも使用時間を減らしたり、パックの取り替えを行ったりすることで電気代を抑えることが可能です。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによれば、掃除機を使う場合でも、あらかじめ片付けられるところは片付けておき、掃除機を使用する時間を1日1分抑えることで年間170円ほどの節約になることが示されています。
また、パックの取り替えを適宜行えば年間50円の節約になります。
ご自分の生活スタイルに合わせて、掃除機とほうきを使い分けるのもよいでしょう。
ほうきでの掃除に変えると大きな節約効果がある
1回30分の掃除を掃除機からほうきに変えることで、1ヶ月当たり500円程度の節約になることが分かりました。
ほうきでの掃除はかえって手間になるように思いがちですが、掃除機よりも使うまでの手間が少なかったり、掃除機では届かない場所まで掃除できたりとメリットも多くあります。
掃除機を使用した場合の電気代が気になる方は、ほうきの使用も検討してみるとよいでしょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー