ハウステンボス・坂口会長が理事長に 長崎県公立大学法人 民間人の就任は初

坂口克彦氏

 長崎県は22日、県立大(浅田和伸学長)を運営する県公立大学法人の理事長に、佐世保市のハウステンボス(HTB)会長執行役員の坂口克彦氏(68)を任命すると発表した。5月1日付。任期は4年で、2028年4月まで。
 理事長は2期務めた稲永忍氏(76)が任期満了に伴い3月末に退任し、空席になっていた。坂口氏はHTB会長執行役員を兼務する。同法人理事長に民間人が就くのは05年の発足以来初めて。
 坂口氏は富山県高岡市出身で、新潟大工学部卒。1979年にユニ・チャームに入社し、取締役常務執行役員、企画本部長兼グローバル人事総務本部長などを歴任。2014年に当時、HTBの親会社だった旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)に入り、19年5月にHTB社長に就任した。23年10月から現職。
 県は任命理由について、新型コロナ禍にHTBの経営を安定させた手腕、地域・観光振興に取り組んできた経験から「少子化で困難な時代を迎える県立大の運営にも生かされ、県立大の地域貢献の推進も期待される」としている。

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