モネの「睡蓮」など展示「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」福島・郡山で開幕

モネの「睡蓮」など印象派の作品が並ぶ企画展

 東北で唯一の開催となる企画展「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」(実行委員会主催)が20日、福島県の郡山市立美術館で始まった。フランス印象派に加え、あまり知られていない米国印象派の作品が並び、色と光に満ちた多彩な魅力を堪能できる。6月23日まで。

 米東部のウスター美術館が所蔵し、大半が日本初公開という53点を中心に、計67点を展示。淡い色調で池の静けさを描いたモネの代表作「睡蓮(すいれん)」や、庭園に差し込む木漏れ日の表現が印象的な米国のハッサムの作品など、日常に価値を見いだした作品がそろった。
 ドイツ、北欧や日本の画家による作品も紹介され、フランス・パリで花開いた印象派の広がりも味わえる。
 企画展は1874年にパリで開かれた第1回印象派展から今年で150年を迎えたのに当たり、今回を含め東京、大阪の4会場を巡回。1月下旬~今月上旬に開かれた東京都美術館には約31万人が来場した。
 月曜休館(4月29日、5月6日は開館)。観覧料は一般1500円、高校・大学生・65歳以上1000円。

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