佐世保実業学園のパワハラ問題 学校側が保護者に謝罪 説明会、元理事長は欠席 長崎

 パワーハラスメント問題の責任をとり女性理事長が辞任した「学校法人佐世保実業学園」が運営する佐世保実業高(長崎県佐世保市母ケ浦町)で22日、保護者を対象とした説明会があった。中村浩校長が元理事長によるパワハラがあったことを認め、混乱が起きたことに対して謝罪した。元理事長は欠席した。
 非公開で実施し、保護者約100人が出席した。保護者などによると、学校側は、教職員を対象に実施したアンケートに記載されている、元理事長によるパワハラと思われる行為を、事実だと認めた。中村校長がアンケートを実施するに至った経緯を説明し、謝罪。保護者からの質問に答えた。
 説明会終了後、保護者らは取材に「元理事長がいないのはおかしい。逃げずに本人がきちんと説明すべき」「理事長の世襲制を止めてほしい」「生徒をフォローする具体策を聞きたくて来たのに、その説明がなかった」「先生たちも被害者。よく説明してくれた」などと話した。

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