酒-1グランプリ 「よこやま」が1位に! 長崎・壱岐「重家酒造」 九州勢の受賞は初

グランプリを受賞した「よこやま」を持つ横山専務=壱岐市、重家酒造の横山蔵

 「お酒の神様」として知られる京都市の松尾大社で開かれた「第7回酒-1グランプリ」で、長崎県壱岐市石田町の重家(おもや)酒造(横山雄三代表取締役)の日本酒「よこやま」がグランプリを受賞した。九州の酒蔵の受賞は初めてという。
 グランプリは「日本酒離れ」が進む中、日本酒を若者に楽しんでもらい、普及に寄与しようと開催。新型コロナウイルス流行の影響で、今年は5年ぶりに開かれた。
 今回は全国44の酒蔵が参加。約千人の来場者が、おちょこで各蔵の酒を試飲し、最も好きな蔵に投票した結果、「よこやま」が最多の票を獲得した。
 重家酒造は1924年創業。日本酒は焼酎と並行して製造していたが、90年に製造を休止した。2018年、日本酒造り専用の「横山蔵」を建てて再開。壱岐で栽培した米「山田錦」を原料に、水と技術にもこだわり「よこやま」を製造している。
 日本酒杜氏(とうじ)の横山太三専務取締役は「よこやまとしては初めてのタイトルであり、大変うれしい。蔵人たちが毎日早朝から地道に酒造りに励んでくれたおかげ」と笑顔。「今後も品質第一で、全国はもちろん世界で飲んでもらえるよう努力していきたい」と意気込みを語った。

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