巨大な石炭の塊1トンを寄贈 常磐共同火力勿来発電所が福島県いわき市石炭・化石館ほるるに 施設の営業再開記念し

重さ約1トンの巨大な石炭の塊を披露する鈴木さん(左から2人目)と若松館長(右)

 常磐共同火力勿来発電所は22日、福島県いわき市石炭・化石館ほるるに巨大な石炭の塊1トンを寄贈した。

 20年ほど前から勿来発電所のエントランスに展示されていた幅1.3メートル、高さ1メートルのオーストラリア産石炭。13年前に東日本大震災の津波で流されたが、敷地内で見つかり元の場所で展示していたという。

 ほるるは産炭地として栄えた市の歴史や市内で見つかった化石を紹介する施設で、2年前の福島県沖地震に伴う工事で休館が続いていた。今月25日の営業再開を記念して寄贈を決めた。

 同発電所総務グループの鈴木晃二さんは「再開を機に多くの人に石炭を見てもらいたい」と期待。ほるるの若松貴司館長は「今、国内の石炭は豪州産が多い。石炭や市の歴史の変遷に触れてもらう良いきっかけになる」と感謝した。

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