劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』横浜公演が本日開幕

生誕地ロンドンでは『ねずみとり』『レ・ミゼラブル』に次ぐ第3位のロングラン記録を更新しながら今なお上演され続け、ブロードウェイでは昨年惜しまれつつ閉幕したものの歴代1位のロングラン記録を持ち、そしてここ日本では『ライオンキング』『キャッツ』に次ぐ第3位の通算上演回数を誇る世界的メガヒットミュージカル『オペラ座の怪人』。1988年の日本初演以来、全国各地で断続的に上演し続けている劇団四季が、本日4月23日(火)より神奈川・KAAT神奈川劇場にて7年ぶりの横浜公演をスタートさせる。

人気の秘密は、パリ・オペラ座の地下に潜む怪人ファントムと歌姫クリスティーヌ、その幼馴染ラウル子爵の三角関係を描いたロマンティックなストーリーと、シャンデリアが“落ちる”などのスペクタクルな仕掛けが多用された豪華絢爛なセット、そしてなんといっても、天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーによる美しすぎる音楽にある。有名なミュージカルには、その作品を観たことがなくても耳にしたことのあるナンバーがいくつかはあるものだが、本作はそうしたナンバーの宝庫。パイプオルガンが奏でる不穏な和音から始まる表題曲を筆頭に、ファントムのソロ《ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト》、クリスティーヌのソロ《スィンク・オブ・ミー》、クリスティーヌとラウルのデュエット《オール・アイ・アスク・オブ・ユー》などなど、まさに全曲が聴きどころだ。

劇団四季の公式サイトにはロイド=ウェバーのインタビューが掲載されており、「実際に舞台で上演するにあたり、ポイントだと思われるところはどこでしょう?」との質問に答えて曰く、「この作品において最も重要なのは、ファントム(怪人)を演じる男優のカリスマ性とクリスティーヌを演じる女優の技量でしょう」とのこと。劇団四季は基本的にキャストの事前発表を行わないが、今回は「出演経験者から初参加のキャストまで顔ぶれ豊かなカンパニー」になっていると、同じく公式サイト掲載の稽古場レポートが伝えている。長期公演(8月10日公演分まで発売中)だけに、複数のキャストがお目見えすることも予想され、ファンは何度も足を運ぶことになりそうだ。

文:熊田音子

<公演情報>
劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』

日本語台本:浅利慶太
翻訳:安東伸介
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
演出:ハロルド・プリンス

2024年4月23日(火)~8月11日(日・祝)
会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉

公式サイト:
https://www.shiki.jp/applause/operaza/

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