水陸機動団の訓練を公開 創隊6年、相浦駐屯地で記念行事 長崎・佐世保

離島奪還を想定した訓練を披露する隊員=佐世保市、陸自相浦駐屯地

 陸上自衛隊水陸機動団の創隊6年の記念行事が21日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地であった。島が占拠された想定で、奪還に向けた部隊展開の流れを公開した。
 行事は相浦駐屯地創立69年も兼ねて実施。観閲式で機動団長兼相浦駐屯地司令の北島一陸将補は、日本を取り巻く安全保障環境に触れ「平和な暮らしを守り抜くためには、日本に自国を防衛する意思も能力もあるということを示し、相手に侵略を思いとどまらせることが必要」と述べた。
 雨が降る中で行われた観閲行進では、大村市の陸自竹松駐屯地に新たに配備された水陸機動団の連隊を含む隊員約600人や水陸両用車など約70両がパレード。米海兵隊も参加した。
 訓練では敵に奪われた陣地に偵察部隊が先乗りした後、前進、攻撃、占領するまでの一連の流れを公開。隊員が攻撃しながら全力疾走するなど迫力ある訓練を披露した。
 約3300人の市民らが来場。訓練の様子を写真に収めたという佐世保市立柚木小6年の吉山翔琉君(11)は、「銃の訓練など迫力があった。近くで見られてよかった」と話した。

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