松井秀喜氏、大谷翔平は「私の数字と比べる必要ない」 記録更新されても「何も感じない」

米野球殿堂博物館のイベントに出席した松井秀喜氏(左)とドジャース・大谷翔平【写真:カーロン麻衣,、Getty Images】

大谷は22日、松井氏の持つ日本選手最多本塁打記録を更新した

巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が21日(日本時間22日)、ヤンキースタジアムで行われた米野球殿堂博物館のイベントに出席。自身が保持していた日本人メジャー最多本塁打記録にドジャースの大谷翔平投手が並んだことに、「私の数字と比べる必要は全くないと思います」とコメントした。

記者会見に出席した松井氏は、日米の記者から数々の質問が集中。なかでも、12日(同13日)にメジャー通算175号を放って松井氏に並んだ大谷に関するものが多かった。記録ついて聞かれると「何も感じないですかね。彼の存在の大きさ、また選手としての素晴らしさは、私の数字と比べる必要は全くないと思います」と最敬礼。大谷が自身の記録を更新することを歓迎する様子だった。

一方で、大谷がこれから作り出していくであろう記録について、関心があるかと問われるときっぱり。「ないですかね。ファンの皆さんは予想して楽しめばいいと思いますけど、私が思うのは、彼がいい状態でのプレーを、ただ応援したいだけですね」とした。

この会見後、大谷は本拠地で行われたメッツ戦で今季5号をマーク。メジャー通算176本塁打とし、松井氏を抜いて日本選手単独最多に躍り出た。もっとも、今季1号が開幕9試合目、41打席目と自己ワーストの時間がかかり、176号を打つまでも8試合足踏み。1号を打った後の会見では、「メンタルを言い訳にしたくはない。そこも技術」との発言もあった。記者からは松井氏に、節目の一打を打つ際には、メンタル的に難しいかとの問いも飛んだ。

しかし、松井氏はこれを否定。「正直言って(メンタルが打席に影響することは)ないですね。なぜなら、試合中に自分の記録のことを考えながらプレーすることはないですから。試合中はやっぱり勝つためにベストを尽くすことを考えていますから。自分の記録がかかっているから(打席が)難しくなることはなかったですかね。試合に臨む気持ちは人それぞれ違うと思いますけど、私の場合は勝ちたい、いいプレーしてチームの力になりたいと考えていたのでないですね」と明かした。(Full-Count編集部)

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