SixTONES、初の4大ドームツアー完走 生バンド演奏も実現し「音楽で魅せる」ステージに【ライブレポ】

ド派手なデコレーショントラックでよりファンの近くへ

ロックレーンでド派手に登場

SixTONESが22日に東京ドームにて、自身初の4大ドームツアー(大阪・福岡・愛知・東京)『VVS(バイブス)』の最終公演を開催した。(取材・文=水谷賀奈子)

本ツアーは4thアルバム『THE VIBES(ザ バイブス)』を引っ提げており、ツアータイトルにはダイヤモンドの透明度のグレードを表し、高級・高価という意味も持つ「VVS」を最新アルバムタイトル『THE VIBES』と絡め、「SixTONESの『VIBES(熱量・雰囲気)』は『VVS(一級品)』である」という意味を込めた。

また、東京ドームをふくむ全国4か所・10公演で計51万5000人を動員。初の「生バンドによる演奏」を取り入れてライブならではのアレンジ、バンドメンバーとSixTONESメンバーとの絡みなど、これまで以上に「ライブ=生」であることが強く感じられるステージングを実現させた。

さらに、死角のない丸い360度ステージと6方向に伸びた花道という今までにない構成にも挑戦。花道の先の高くあがるアーム先端に設置された「ロックレーン(※)」による演出や、ド派手なデコレーショントラックに乗って外周を回りながら歌唱することで、SixTONESの言う「誰一人置いていかない」を体現したパフォーマンスを存分に詰め込んだ。

オープニングは「ロックレーン」に乗って登場し、花道での噴水や360度ステージでの火を使った演出とともに『アンセム』『Rollin’』や『ABARERO -Dark Electro Rock Remix-』などを披露。メンバーの京本大我は手に持った杖を、他のメンバーも拳を高く突き上げたり、ヘドバンをしたりと熱のこもったパフォーマンスで6人とファンの“バイブス”は一気に上がった。

中央の360度ステージの頭上には6枚のスクリーンが設置されており、6人が睨みをきかせた表情やほほえみの表情、顔を寄せ合って歌う様子が映し出さえるたびにファンは“共鳴”した。そして、京本は「俺たちと音楽でぶつかりあう準備できてんのか! やれるもんならやってみな」とファンをあおり、田中樹も「最上級のバイブスぶつけあっていこうぜ」と呼びかけた。

京本と森本慎太郎のユニット曲『希望の唄』では、2人とバンドメンバーが一緒にリズムに合わせて体を揺らし、2人が肩を組んだりハグをする場面も見られ、さわやかで力強い楽曲をまっすぐにファンへ届けた。

MCタイムに入ると、6人は中央の360度ステージに集合。10公演があっという間だったと振り返ると、京本は「終わるの嫌なんだけど」とぼそり。続けて「まじで楽しいじゃん。前半の1曲、もっかいだけやらない?」と提案するも、メンバーたちから「ここで1曲やると後半の1曲がなくなるよ」「SNSで『ずるい』って言われちゃうかも」との意見があがり、代わりに(?)森本がスモーク・レーザー照明・高さの上がるステージで“ソロペイペイダンス”を披露した。

そして、スタッフからはこの日の公演が始まる直前に「10公演お疲れ様。来年は北海道・札幌ドームに連れていってね」と張り紙でのメッセージがあったというエピソードを明かし、その場でスタッフをふくむ“チームSixTONES”への感謝の言葉を口にした。

『こっから』では“バイブス”も最高潮に

新曲『音色』も初披露

後半戦は『Call me』と日替わり曲『マスカラ』のアコースティックバーションでスタート。CD音源とはちがう曲調でしっとりと歌い上げて、ファンを魅了した。

続く、松村北斗と田中のユニット曲『スーパーボーイ』は、座りながら歩きながら「そういえば~」と他愛のない話をしている2人を覗いているようなパフォーマンスで懐かしさと普段の2人が感じられる時間となった。

ジェシーと高地優吾のユニット曲『Blue Days』では、2人が違う花道から歌い始め、中央に集まって肩を組み、再び離れるもグーサインでほほえみ合いながら歌い上げることで、あたたかい空気で会場を包みこんだ。

そして、デコレーショントラックに乗って6人が再び登場すると、『DON-DON-DON』『RAM-PAN-PAN』『Bang Bang Bangin’』と重低音の響く“SixTONESらしい”楽曲を続けて披露。高地が「SixTONESの魂受けってくれ!」とラストスパートに向けて、再度ファンをあおった。

最後は、2023年10月期に放送された、森本とKing & Princeの高橋海人がダブル主演を務めた日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』の主題歌として人気の『こっから』を最高潮のテンションで歌い上げ、本編を締めくくり、6人はステージを後にした。

しかし、6人が見えなくなってもファンからの「SixTONESコール」は鳴り止まない。再び6人が登場すると、グーサインを使った振り付けが特徴的な『Good Luck!』、デビュー前からのグループオリジナル曲としておなじみの『この星のHIKARI』、“SixTONESのブチ上げソング”の1曲として大人気の『WHIP THAT』を披露。さらには、京本が「5月1日発売の曲やって、出し切っちゃおうぜ!」と切り出し、京本が主演を務めるドラマ『お迎え渋谷くん』の主題歌であり新曲の『音色』を初ライブパフォーマンス。ドラマの内容だけでなく、6人の今を表現するような歌詞を通して、6人とファンとの絆を確かめあった。

毎度恒例の、ジェシーによる「拳を上げて、せーの、ズドン!」とポーズをキメてライブを締めくくったと思いきや、スクリーンに「お前らがどうしてもやりたいって言った360度ステージは楽しめたか? お客さんのVVSは感じられたか? まぁ相変わらずMCはなげぇし、つまらねぇ時もあったけど最高に楽しめたよ! また一緒にTOURやろうね! 大好きだぞ! TOUR STAFF 一同」と、スタッフから愛のあふれたメッセージがサプライズで表示された。

スタッフからの言葉を受けたメンバーは「いつか5大ドームできたらいいね! もっと上目指すぞ! スタジアム行こうぜ!」「チームSixTONESって最高だね」とさらなる飛躍をちかい、4大ドームツアー『VVS』は幕を閉じた。

※(SixTONESメンバーが命名。“音楽ジャンル”の「ROCK」、SixTONESグループ名の由来である“石(ストーン)”の「ROCK」、SixTONESの“Six”を表す数字の「6(ろく)」などに、機構の「クレーン」を掛け合わせた造語)

※高地優吾、高橋海人の「高」の正式表記ははしごだか

『VVS』4月22日、東京ドーム公演のセットリスト

M01 アンセム
M02 Rollin’
M03 Outirageous
M04 ABARERO -Dark Electro Rock Remix-
M05 Hysteria -Rock Rearrange-
M06 君がいない
M07 Alright
M08 House of Cards
M09 希望の唄
M10 “Laugh” In the LIFE
M11 フィギュア
M12 PARTY PEOPLE
M13 S.I.X
M14 DRAMA
M15 JAPONICA STYLE
MC
M16 Call me
M17 マスカラ
M18 スーパーボーイ
M19 Need you
M20 TOP SECRET
M21 WHY NOT
M22 Blue Days
M23 DON-DON-DON
M24 RAM-PAM-PAM
M25 Bang Bang Bangin’
M26 Something from Nothing
M27 Telephone 1st ver.
M28 BE CRAZY -Rock Rearrange-
M29 Seize The Day
M30 こっから

EN1 Good Luck!
EN2 この星のHIKARI
EN3 WHIP THAT
EN4 音色水谷賀奈子

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