ジェフロイクモザルの「ライズ」45歳で死ぬ 開園以来飼育のご長寿 千葉市動物公園で親しまれ

19日に死んだジェフロイクモザルのライズ(千葉市動物公園提供)

 千葉市動物公園(若葉区)は、1985年の開園以来飼育していた雄のジェフロイクモザル「ライズ」が19日に死んだと発表した。死因は多臓器不全。45歳だった。ライズの死で、開園時からずっと飼育されている動物はいなくなった。

 同園によると、ライズは今年2月14日に屋内展示場で落下し、脚を骨折。手術や投薬を受けるなどして一時は回復傾向にあったが、徐々に元気がなくなり、今月19日未明に死んだ。

 ジェフロイクモザルは、脚より長い腕と尻尾を駆使し、林の中の高い場所を素早く移動するのが特徴の霊長目。

 ライズは78年に日本モンキーセンター(愛知県)で生まれ、85年3月に同公園にやってきた。ジェフロイクモザルの中でも長寿の個体で、同園の敬老の日のイベントでも紹介されるなど、長い間来園者に親しまれてきた。

 同園のジェフロイクモザルは雌のリン(8歳)と雄のノゾミ(6歳)の2頭となった。

© 株式会社千葉日報社