春日を1点差で破り喜んでベンチを飛び出す佐賀北の選手
◆高校野球春季九州大会1回戦 春日3―4佐賀北(22日・さがみどりの森)
今大会唯一の県立校対決は、甲子園優勝経験があり九州大会20度目という佐賀北が春日に競り勝った。積極的な打撃で3回まで9安打4得点と好調なスタートを切ったが、4回以降は適時打が出ず、8回までで15安打ながら10残塁と攻めあぐんだ。
猛打爆発ながら最後に勝負を決めたのは5番野田錬平(2年)が決めたスクイズ。4―4で迎えた最終回、先頭打者が相手の失策で出塁すると1死三塁から野田のスクイズで決勝点を奪った。「野田は5番だけど当てるのが上手なので、迷わずスクイズのサインを出した」と本村祥次監督。1回の左前先制適時打、最終回の決勝スクイズと大きな2打点をあげた野田は「日頃から練習はしていたので自信はありました。試合で決められてよかった。チェンジアップが来たけど変化球もあると思っていたので」と下級生ながら大事な場面で冷静に練習の成果を出した。
「15安打は打ったけど自分たちは守りのチーム。次の明豊戦も守りからリズムを作りたい」と野田は選抜大会出場チームとの対戦を楽しみにしていた。
(前田泰子)