人や物の移動が増える大型連休を前に、門司植物防疫所鹿児島支所は22日、県内の港や空港で病害虫が寄生する植物の移動規制を周知した。同日の植物防疫法施行規則改正を受けて3年ぶりにリーフレットを刷新。奄美や沖縄へ向かう人々へ配り協力を呼びかけた。
奄美群島やトカラ列島、沖縄県にはサツマイモに被害を与えるアリモドキゾウムシやイモゾウムシなどが分布。沖永良部島や与論島では、カンキツグリーニング病が発生している。
植物防疫法は、病害虫のまん延防止のため、発生地域から生のサツマイモや茎葉、かんきつ類の苗木といった寄主植物の持ち出しを規制している。通販やフリマアプリの取引も対象で、違反すると罰則がある。
3、4月には鹿児島市喜入生見町でイモゾウムシが相次いで見つかった。白石昭徳支所長は「発生地域から寄主植物を持ち出すことは控えてほしい。不明な点は問い合わせて」と話す。
26日まで鹿児島新港や鹿児島空港でリーフレットを配る。