【韓流・釜山旅行ガイド】韓流の聖地・釜山に行ったらぜひランチに訪れたい!おすすめローカル海鮮食堂&麺の名店〈南浦洞エリア編〉

釜山、南浦洞の観光拠点、チャガルチ市場

パク・ヒョンシク&パク・シネ主演のNetflix『ドクタースランプ』や、チョン・ヘイン&ク・ギョファン主演『D.P. -脱走兵追跡官-』、映画『国際市場で逢いましょう』や『10人の泥棒たち』など、多くの韓流コンテンツの舞台となっている釜山をGWに訪れる人も多いはず。今回は去年から今年にかけて釜山を3度訪れた編集者が南浦洞周辺のおすすめランチの店を紹介する。

■焼き魚や鱈のスープが旨い海鮮食堂「中央食堂」

中央洞駅1番出入口の南側の路地裏にある魚介専門の食堂。この店を初めて訪れたのは2012年だが、コロナ禍などを経ても店が生き残っていることはもちろん、料理の提供の仕方や雰囲気もほとんど変わっていないところが信頼できる。

観光客を意識した店では、食べきれないほどの刺身が出てきたりして飽きてしまうことがあるが、この店は地元民向けなので大人が食べる適量が出てきて、値段も良心的なのでありがたい。

ランチタイムはセンソンクイ(焼き魚)やクァンオフェ(ヒラメの刺身)などを3人で頼めば、一人当たり20,000ウォンくらいで済む。つきだしも充実しているので満足度は高い。なかでも鱈の身とダイコンが入った澄んだスープは日本の人にも受け入れられやすい上品な薄味で、スプーンを持つ手が休む暇がない。

ヒラメの刺身(小)40,000ウォン。夜、これで一杯やるのもいい
手前がつきだしの鱈とダイコンのスープ

■辛くて酸っぱい麺でシャキッとする!「ハルメチプ・フェククス」

ランチは軽く済ませたいが、歴史やストーリーのある店で食べたい。そんなときにおすすめなのが、BIFF広場の西方向にある開業70年の麺店「ハルメチプ・フェククス」だ。カウンターの店なので一人でも利用しやすい。

エイの刺身、サンチュ、キャベツ、ワカメ、真っ赤なソースを麺とよく混ぜて食べる。韓国人でも思わず「辛い」の言葉が出るほどだが、気つけだと思って食べると身も心もスッキリする。いっしょに出てくるイリコダシのスープを飲むと辛さがやわらぐ。

フェククス8,000ウォン。右上がイリコダシのスープ
「ハルメチプ・フェククス」のある場所には、日本植民地時代、釜山初の映画館「幸座」があった

■手打ち麺の店だが、ヘジャンクッも旨い!「ソンイル・ソンカルククス」

波の形を模したチャガルチ市場の建物を左手に見ながら、『国際市場で逢いましょう』の主人公(ファン・ジョンミン)が駆け抜けたビーチパラソルの花咲く通りを西に進む。端まで行ったら右に曲がったところが忠武洞海岸市場の通りだ。「ソンイル・ソンカルククス」はその道を30メートルほど北上した左手にある。

店先では寡黙な初老男性が麺打ちに励んでいて、とっつきがいいとは言えないが、市場で働く人や買い物に来た人が立ち寄る庶民的な店だから臆せず入ろう。

店名にもなっているカルククスは5,000ウォンと安価だが、コクのあるスープに入った麺は日本人好みのコシがある。

牛の血の煮凝りが入ったソンジヘジャンクッは6,000ウォン。唐辛子の辛さと塩気とニンニクの風味のバランスが絶妙で、ごはんをおかわりしたくなる。

赤茶色の牛の血の煮凝りがごろんと入ったソンジヘジャンクッ
看板は色あせて目立たないが、ごく最近、赤地に白抜き文字の鮮烈なものに変わった
チャガルチ路の忠武洞海岸市場ゲートから入ると、店は右手にある

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