【早出し】育てる起業家精神、通年授業開始 惺山高が山形市、武蔵野大などと連携

アントレプレナーシップ教育の第1回授業で、グループワークに取り組む惺山高生=山形市・山形テルサ

 山形市の惺山高(関義人校長)は本年度、市と武蔵野大(東京)、リクルート(同)と連携し、商業科ビジネスコース3年生51人にアントレプレナーシップ(起業家精神)教育の通年授業を行う。第1回授業が22日、同市の山形テルサで行われた。

 武蔵野大アントレプレナーシップ学部(伊藤羊一学部長)から教員や学生の派遣を受け、リクルートの高校生向け教材を使いビジネスプランを磨く。校内選考を経て、プレゼンテーション全国大会出場を目指す。同校と連携協定を結ぶ市が学習を支援する。

 初回は、グループで新しい飲食店のアイデアを出し合った。同大の学生から▽消費者や社会にもたらす利点▽既存店との差異化-を突き詰めるよう指導を受けた。「食べ放題でバーにもなる漬物店」を提案した小野大夢(ひろむ)さん(17)は「消費拡大と高齢者の居場所づくりになると考えた。企画力と発信力が身に付きそう」と手応えを感じていた。

 授業に先立ち記者発表が行われ、関校長、佐藤孝弘市長、伊藤学部長、リクルートの木村健太郎まなび教育支援ディビジョン長が出席した。伊藤学部長は「起業家精神を育むノウハウを余すことなく伝える」と話した。

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