4月21日、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 EAST第3節で柏レイソルU-18(千葉)とFC東京U-18(東京)が対戦。3-3で引き分け勝ち点を分け合った。
3-3のドローといい後半アディショナルタイムでの同点弾に加えシュート数合わせて31本(柏19本・FC東京12本)が飛び交う、互いに攻めあった90分。こうなると得てして大味な試合となりがちだが、両チームともに引き締まったソリッドな守備を見せた。
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激しい攻防戦で生まれた引き分けをどう考えればいいのか。両チーム監督、選手に聞いてみた。
FC東京U-18佐藤由紀彦監督
「(勝ちに近い引き分けか負けに近い引き分けか)その両方ですね。よくやったとも言いたいですし、よく追いついたとも言いたいです。ただ2-1のときに3点目が取れなかったという言い方もできますので、両方の意味あいがあります」
FC東京U-18FW18尾谷 ディヴァイン チネドゥ
「試合後、話しがありましたが3-2で追いつかれて3‐3になるより2-3で追いついたほうが絶対に次につながっていくと思います。勝ちに近いといっていいかわかりませんが、いい引き分けでした」
柏U-18藤田優人監督
「いまのうちの力と相手の力を考えたときに、妥当な結果かなと考えます。お互いにいい部分も悪い部分も出ました。ただ、うちのほうが勝ちに近かったと思いますし勝ちに値する戦いでした。でも結果は結果ですので」
柏U-18FW11吉原楓人
「負けに近い印象です。9番(ワッド モハメッド サディキ)、10番(戸田晶斗)が決めたので自分が決めたかったですし、点を取れたことは大きかったです」
四者四様の見解が語られたが、互いの良さを引き出してあえた好ゲームだったことは間違いなさそうだ。
この試合でひとつ驚いたことがある。柏U-18の豊富な運動量に伴うタフさだ。試合では後半15分すぎから運動量が落ちたFC東京U-18を後目に柏U-18は一時は逆転したわけだが、終盤、相手選手数人が足をつるなか誰ひとりつることなく走り切った。
「練習はハードですし、走りこみやゲームでしっかり追いこんでいます(FW11 吉原)」
「練習量はありますし、そのことに選手も自信があると思います。しっかり鍛えていますので去年から試合中に足をつる選手はいません(藤田監督)」
3節終わって2勝1分。夏場に向け柏U-18の強みが増しそうだ。
(文・写真=佐藤亮太)