町田に“0-27”で大敗。元FWのヴェルディGKが裏側明かす「11人揃ってない」

東京ヴェルディのゴール裏 写真:Getty Images

東京ヴェルディの公認支部であるヴェルディSS相模原は、今月21日に行われた第48回・日本クラブユースサッカー選手権(U18)関東大会の第2戦で、町田ゼルビアの下部組織である町田ゼルビアユースに0-27と大敗。ヴェルディ所属選手が大差で敗れた理由を説明するとともに、厳しいチーム事情を明かした。

ヴェルディは日本クラブユース選手権関東大会のグループステージでQUON FD、FC MAKUHARI、町田と同居。21日に敵地で行われたグループステージ初戦で町田と対戦したが、キックオフ2分後に先制ゴールを許すと、前半のみで15失点。後半にも12点を奪われ、勝ち点0という結果に終わった。

サッカーの試合ではあまり見ないスコアであるだけに、X(旧ツイッター)上では「何がおきた?」「ギネス記録?」といった驚きの声が挙がっている。そんな中、町田戦でGKを務めていた選手が「この試合は高校3年生が3人、2年生が1人、それ以外は1年生と中学3年生が出場しており、すでに前半から0-14と大差をつけられていた(町田公式サイトの記録では0-15)。後半はもう守っても意味がないということで1点でも取りに行こうということになりこうなりました」とメンバー構成や大差をつけられた理由を明かしている。

また当該選手は「本当に惨めで情けない。しかし後半給水でこれ以上失点しても変わらないから点を取りに行こうと決めてから15分は攻守ともに悪くなくみんなが体を張っていた そこは続けていきたい。 後はスタミナ無さすぎて最後バテて終わったのが残念だ」と、悔しさをあらわに。

「ユースが11人揃ってない。CBは旧3年が卒団してできるやつがいない。GKもとある事情でCFで身長165しかない自分がやってる。Jr.ユースとユース合わせて30人程しかいないため合同で練習をしてる」と選手不足に陥っている現状を明かした上で、「こんな状況のなか戦ってくれた仲間たちに感謝」と自身の思いを綴った。

こうした投稿には、サッカーファンから励ましのメッセージが数多く寄せられている。それだけに当該選手は「いいねや応援のコメントありがとうございます!もらったコメントは選手たちと共有して『応援してくれる人がいる次こそ勝って良い報告をしよう』と伝えました! 本当にありがとうございます」と感謝の思いを伝えた。

日本クラブユース選手権関東大会には、水戸ホーリーホックや湘南ベルマーレ、町田など、Jリーグクラブの下部組織も含めて計42チームが参加。3,4チーム制によるグループステージを戦っているが、各グループ1位の11チームと、2位のうちの上位8チームがノックアウトステージへ進出するというレギュレーションだ。

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