原油先物が反発、中東情勢への懸念続く

Shariq Khan

[23日 ロイター] - 23日アジア時間序盤の原油先物価格は反発。中東情勢への懸念が続いている。

0033GMT(日本時間午前9時33分)時点で、北海ブレント先物は0.39ドル(0.5%)高の1バレル=87.39ドル。米WTI先物は0.40ドル(0.5%)高の82.30ドル。

アナリストは原油市場には多くのリスクが残っていると指摘。ANZは米国がイラン石油部門に対する新たな制裁を承認したことに言及し、地政学的な状況を巡る暗雲がさらに晴れるまで高いボラティリティーが生じるとの見方を示した。

バークレイズのアナリストは22日、今年のブレント価格90ドル予想に対するリスクは依然として高めに傾いていると指摘。「地政学的リスクが原油市場のファンダメンタルズに波及するという差し迫った脅威は総じて薄れてきているが、昨年10月以降の全体的なリスク傾向は気になるところだ」とした。

© ロイター