池袋暴走事故の遺族、亀岡集団登校事故の法要に参列 「愛する人を失った悲しみは普遍的」

交通事故への思いを語る松永さん(左)と小谷さん=23日午前9時11分、亀岡市篠町 

 2012年に京都府亀岡市で集団登校中の児童らに無免許の少年の運転する車が突っ込み10人が死傷した事故は23日、発生から12年を迎えた。亀岡集団登校事故の法要には、東京・池袋で乗用車が暴走した事故で妻子を失った松永拓也さん(37)も参列し、遺影に手を合わせた。初めて現場を訪れたという松永さんは「ここで亡くなった人や遺族の思いを想像すると、胸が痛んだ」と心情を吐露した。

 以前から亀岡事故の遺族と交流を持ってきたという松永さんは、遺族らがこの日午後に京都市内で開催するシンポジウムへ参加するのに合わせ、事故現場に足を運んだ。

 法要後、松永さんは「遺族それぞれの心情は異なるが、愛する人を失った悲しみは普遍的なものではないか」と話し、異なる事故の遺族同士が連携する意味を強調した。その上で今後も、亀岡事故の遺族らと、被害を減らすために協力していきたいと語った。

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