摂食障害の治療充実へ、獨協医大病院にセンター 栃木県が開設、関係機関とのネットワーク強化

栃木県庁

 拒食症や過食症など摂食障害の治療充実に向け、県は22日、獨協医大病院に「県摂食障害治療支援センター」を開設したと発表した。センターを中心として医療機関や市町など関係機関とのネットワークを強化し、患者を専門的な医療につなげる。患者の家族も支援する。

 県がセンター運営を同病院に委託した。開設は1日。センターは専門的な治療・回復支援のほか、県内医療機関への助言や指導、医療従事者らへの研修、摂食障害に関する県民への普及啓発などを行う。

 センター内には、精神保健福祉士のコーディネーターを配置するほか、摂食障害対策推進協議会を設置する予定。協議会は医師や当事者、教育委員会、その他の関係機関などで組織し、支援体制計画を策定する。

 県障害福祉課は「死亡率が高い疾患であることを知ってもらい、一般の医療機関でも適切な診療ができる体制を整えていく」としている。

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