銅需要、今後10年で1000万トン増へ EVやAI活況で=資源商社

[ロンドン 22日 ロイター] - 資源商社大手トラフィギュラは、電気自動車(EV)や電力インフラ、人工知能(AI)、オートメーションの分野の活況により電池や電線などの素材である銅に今後10年間で少なくとも1000万トンの追加需要が発生するとの予想を示した。

EV部門と発電・送電・配電部門が追加需要の3分の1をそれぞれ占め、残りはオートメーションや製造設備投資、データセンター内の冷却システム向けになるとした。

中国におけるEVや太陽光パネルの生産加速、送電網への投資、製造業の活動回復を背景に、電力や建設業界で銅需要が既に拡大している。

需要が増える一方で、精錬銅や銅精鉱の供給は逼迫しており、ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は1トン当たり1万ドル近辺まで上昇し、2年ぶりの高値を付けた。

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