八戸道のトラック脱輪死亡事故 盛運輸(青森市)の営業所に行政処分 岩手運輸支局

 昨年12月1日に青森県八戸市の八戸道で大型トラックのタイヤ2本が外れ、衝突した男性が死亡した事故で、岩手運輸支局は22日、貨物自動車運送事業法、道路運送車両法などに違反したとして、トラックを所有する運送会社「盛運輸」(青森市)の岩手営業所(岩手県矢巾町)に対し、車両2台を10日間使用停止とする行政処分を出した。

 東北運輸局が昨年12月4日に同営業所を監査した結果、ホイールナットの脱落が事故を引き起こしたことを確認。定期的な点検や運転者への指導監督が不適切だったと判断した。

 同営業所の整備管理者1人の解任命令と文書警告も出した。処分はいずれも今月15日付。

 事故は八戸西スマートインターチェンジ(IC)-八戸北IC間下り線で起きた。走行中のトラック左後部のタイヤ2本が外れ、道路で作業していた男性作業員に衝突。男性は首の骨を折るなどして死亡した。

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