伊藤健太郎、森本慎太郎主演ドラマ出演で日テレへ飛ぶ「2つの辛らつ意見」も激変の実力俳優にかかる大期待

伊藤健太郎(C)ピンズバNEWS

4月23日、俳優の伊藤健太郎(26)が、4月27日スタートの日本テレビ『土ドラ10』枠の連続ドラマ『街並み照らすヤツら』に出演することが発表された。

『街並み照らすヤツら』は、SixTONES・森本慎太郎(26)が主演。さびれたシャッター商店街で経営ギリギリのケーキ屋を営む店主・竹野正義(森本)を中心にした、笑いと絆のヒューマンエンターテインメント作品。

伊藤が演じる役名や職業などは明かされていないが、《正義たちの運命に大きな影響を与える重要人物》とのことだ。

「伊藤さんは、昨年12月公開の福原遥さん(25)と水上恒司さん(24)のダブル主演映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』に出演し、『第47回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞』を受賞するなど、非常に評価の高い俳優です。

一方で、伊藤さんは過去に不祥事を起こしているため、今回の地上波の連ドラ出演に難色を示す声も少なくないですね」(女性誌編集者)

伊藤は2020年10月、東京・渋谷区の路上で乗用車を運転中、2人乗りバイクに衝突。その後現場から立ち去ったとして自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された。21年3月に不起訴となったものの、逮捕による降板などの影響で伊藤のドラマや映画、CMなどの違約金は7億円に上るとも報じられ、事故以降、地上波テレビで姿を見る機会は激減した。

復帰後の伊藤は映画を中心に活躍しているが、地上波ドラマの出演は事故前からフジテレビの動画配信サービス『FOD』で先行配信されていた『東京ラブストーリー』の地上波放送(フジテレビ系/21年10月期)以来、2年半ぶりである。

今回の伊藤の『街並み照らすヤツら』への出演発表には、

《不起訴になったとはいえ伊藤健太郎の地上波復帰早すぎじゃね日テレやばいわ》

といった厳しい声が、X(旧ツイッター)には寄せられている。《好きな俳優さんだったのよ少しずつ戻って来ていて旦那と良かったね〜と話してたのよね》など好意的な声も多くあるが、

「伊藤さんを起用した日テレへの辛らつな意見が目立ちますね。日テレに対しては、本作の主演が旧ジャニーズの新会社STARTO ENTERTAINMENTのタレントである森本さん、という点でも厳しい声が飛んでいます。森本さんの主演は、緊急事態でしたので通常のキャスティングとは異なるとは思われますが……」(前同)

当初『街並み照らすヤツら』の放送枠では、“小学館の漫画原作のドラマ”が放送される予定だった。しかし、同じ小学館の漫画原作のドラマ『セクシー田中さん』(23年10月期)の作者・芦原妃名子さんが“望まぬ原作改変”が大きな要因で1月29日に急逝し、同局に批判が殺到する事態に。

結果、日テレは、同枠でオリジナル脚本の作品を制作することを2月21日に発表し、3月21日に『街並み照らすヤツら』の制作が発表されたのだ。

■森本の起用にも批判の声

制作会社関係者は話す。

「森本さんはKing&Princeの高橋海人さん(25)とのダブル主演ドラマ『だが、情熱はある』(23年4月期)などで日テレと良い関係が構築されていた。そのため、急な企画変更でキャスティングに難航していた日テレが、森本さんに『街並み照らすヤツら』の主演を依頼したのでは、と言われていますね。

引き受けた森本さんの男気を評価する声が上がる一方で、STARTO社の“前会社”旧ジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害が大問題になっている。マネジメントは4月10日にSTARTO社に移行されましたが、いまだ旧ジャニーズとSTARTO社を同一視する声も多く、森本さんを起用した日テレを批判する声も少なくありません」

森本を起用した日テレに対して、

《あれだけ批判してるくせに自分達は悪くない関係ない!って態度のくせにこうやって何かあったらジャニーズ頼み》
《日テレさん大丈夫??#ジャニーズ #人権 #ビジネス》

といった声がXに多く寄せられている。人権意識が低いと指摘する意見や、旧ジャニーズを批判していたのに窮地を助けてもらっている、といった厳しい声が上がっている。

放送前からキャスティングに辛らつな声が寄せられてしまっている『街並み照らすヤツら』。しかし、伊藤にはこんな声も――。

「伊藤さんはひき逃げ事故の前、人気の高さから天狗になっていたともっぱらでした。ひき逃げ報道が出てからは、連日のように業界から漏れ聞こえた“俺様エピソード”が、多くのメディアで報じられていましたよね。

しかし、伊藤さんはひき逃げ事故で本当に反省したのでしょう。現在は、撮影現場での態度が様変わりしているといいます。22年12月よりDMM TVで配信されているコント番組『インシデンツ』の現場では、ADなどのまだ若いスタッフにも非常に礼儀正しく接していたといいますね。

そのため、現場での伊藤さん人気は凄いそう。とにかく感じが良いから、スタッフは気持ち良く仕事が進められるといいます。『街並み照らすヤツら』は急ピッチで制作されていますから、同現場のスタッフとしてもありがたいのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

そして何より、伊藤の演技力は本物。騒動後も映画の仕事は途切れず、前述の『あの花』では「主役食い」という評価の声も出た素晴らしい演技が話題になった。

「『あの花』は第二次世界大戦を舞台にした作品で、伊藤さんは特攻を控えている青年・石丸を好演。出口夏希さん(22)演じる少女との切なすぎる恋愛ドラマは多くの観客を泣かせ、その反響ぶりは主演である福原さんと水上さんを食うほどでした。だからこそ、伊藤さんは『日本アカデミー賞』の助演男優賞に輝いたわけですよね」(前同)

『街並み照らすヤツら』の主演である森本も、演技力は非常に高い。

「憑依型俳優として、作品ごとに外見からがらりと変え、本当に別人になりきりますよね。本作は森本さん以外も、森川葵さん(28)など若手実力派俳優がキャスティングされていて、ベテランでは船越英一郎さん(63)も出演する。

脚本も急遽作られ、スケジュールもギリギリのなかで進められるドラマですから、俳優陣の頑張りが成功のカギを握るのは間違いなさそうですよね。そんな作品では、伊藤さんは、主演の森本さんとともに、その演技力が大いに期待される存在だと思われます」(同)

賛否や、さまざまな声が飛ぶドラマ『街並み照らすヤツら』だが、間違いなく言えるのは注目度が高いことだ。伊藤は、主演の森本とともに、高い演技力で視聴者を納得させられるだろうか。

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