米クローガーとアルバートソンズ、店舗売却計画拡大 合併承認目指す

Siddharth Cavale

[22日 ロイター] - 米スーパーマーケット大手のクローガーとアルバートソンズは22日、C&Sホールセール・グローサーズへの売却店舗数をこれまでの合意よりもさらに166増やすと発表した。250億ドル規模の合併計画で規制当局の承認を得る狙いがある。

C&Sは新たな合意に基づき、クローガーに現金約29億ドルを支払う。以前の合意では413店舗を19億ドルで取得することになっていた。

クローガーは2022年10月にアルバートソンズを買収すると発表したが、食品価格上昇につながるとして、今年2月に米連邦取引委員会(FTC)と8州が買収阻止を求める訴訟を起こした。

FTCはコメントを控えた。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、スティーブン・シェメッシュ氏は、C&Sに有意義な経営経験がなく、小売り資産を転売した過去があることなどから当初の店舗売却計画には反対論があったと指摘。「店舗数が増えても、この主張はあまり変わらないだろう」と述べた。

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